大寒

 今日は大寒である。 2月上旬の立春に向けて、1年のうちで寒さが最も身に凍みる季節の中心であり、日本各地で様々な行事が行われる。 寒稽古や寒修行などの神事に加え、この寒さを利用して日本酒や味噌、醤油などの仕込みが始まる時期でもある。 

 寒さが厳しいと空気が乾燥しやすく、風邪ウイルスやインフルエンザウイルスが活発化しやすいので、部屋の温度管理だけでなく湿度が40%を切らないよう加湿器を上手に使って保湿に心がけたい。 国立感染症研究所の発表によると、本年1月の最初の1週間におけるインフルエンザ患者数は、25都道府県で、1医療機関当たり10人を超え、注意報レベルに達している。 1位は岐阜県、2位秋田県、3位愛知県である。 マスクや手洗いの徹底、咳をしている人からは最低2mは離れることなどを心がけ、冬の呼吸器感染症を予防したいものだ。

 今日はまた身勝手ともいえる発言を繰り返すトランプ氏が、第45代の米国大統領に就任する日でもある。 しばらくはお手並み拝見とするしかないが、大国米国のかじ取りがどんな方向に動き出すのか、今後しばらくは目を離せない状況が続く。 願わくは品格と威厳を備えた大統領であってほしいものである。 前任者にはそれがあったように思うのだ。

七草の音に負けじと烏かな  小林一茶
重装備七草粥に列長蛇  中島澄夫
浅みどり春七草の小籠かな  高橋淡路女

春の七草
並べられた子籠の七草:豊田市足助町の八幡宮で行われた七草がゆイベント会場にて (2017年1月7日 撮影)
隣の足助神社で引いたおみくじは何と「大吉」、今年への期待大。
 

今後の世界人口

 謹んで初春のお慶びを申し上げます。 今年も何とか月に3回のブログ更新を実行したいと念願していますので、よろしくお願いいたします。

 ポピュリズムが台頭し、安定感のない世の中ですが、新年が平和で住みよい社会の一歩となって欲しいものです。今年は我が人生で三番目となる北海道スキーで新年を迎えました。 3家族が大晦日に合流し、ホテル主催の大花火大会を目の前で楽しめたのはよかったです。 放たれた1017発の花火は壮観そのもので、年越しの記念イベントとしては心に残るものとなり、よかったと思います。

 さて国連の最新予測によると、世界人口は現在約73億人だが、2050年までに97億人に増え、2100年には112億人となり、110億人以上の人間が地球上にひしめくことになるという。 人口増加が最も大きくなるのはアフリカで、その後にアジアが続くとしている。 人口増加の要因は出生率の上昇ではなく、寿命の伸びである。 現在新たに生まれる人は世界平均で70歳まで生きるとされるが、2050年に生まれる人の平均寿命は77歳、2100年に生まれる子孫は83歳になると予想されている。 今後は各国とも要介護の高齢者が増え続けるので、介護問題をより深刻に受けとめ、その対策を急がねばならないことになる。

 人口問題とバースコントロールは切っても切れない関係にある。 15~49歳の既婚・同棲女性の避妊薬(ピル)使用率は、フランス 40%、オーストラリア 29%、英国 28%、米国 16%、日本 1%で、フランスで最も高く、コンドーム使用率は日本 46%、オーストラリア 14%、米国 12%、フランス 8%、英国 7%で、日本で最も高い。 今年は米国のバイオテクノロジー企業(MicroCHIPS社)により、16年使用可能な避妊チップが開発され、発売される予定である。 大きさ20×20×7mmの極小デバイスを臀部、上腕、腹部に埋め込む。 デバイスには黄体ホルモン剤が入っており、中のバッテリーからふたに電流が流れて、ふたが一時的に溶けてホルモン剤が少量ずつ体内に吸収される仕組みである。 妊娠を希望するときには、リモートでデバイスの電源をオフにするだけで、オンにすれば再び使用可能となる。 ピルにとって変る方法として普及する可能性がありそうだ。

かしましく親子三代初滑り  中島澄夫
初旅や機長案内富士高し  中島澄夫
吉日のつづいて嬉し初暦  村上鬼城
読初の春はあけぼのなるくだり  下村梅子

富良野スキー1
国設・富良野スキー場の上部にて (2017年1月3日 撮影)

富良野スキー2
樹氷:富良野スキー場にて (2017年1月3日 撮影)

男女平等ランキングで111位の日本

 久しぶりに先週末、夫婦で日本百名山の一つ筑波山へ登山してきた。 筑波大学の大学祭(雙峰祭)を楽しんだ後、筑波山温泉で一泊し登山となった。 筑波山は「東の富士、西の筑波」といわれる名山であり、男体山(なんたいさん)と女体山(にょたいさん)の双峰からなる。 巨岩や巨石が多くて見どころは各所にあるが、その登山道は狭いところが多く、白雲橋コースを中心に大きな石や岩の連続で足の踏み場を選ぶのに苦労するほどの難所も多く、距離のわりに脚力を必要とする登山であった。

 さて、世界経済フォーラム(WEF)が、今秋発表した世界の男女平等度ランキングで、日本は過去最低の111位となり、G7中で最下位となった。 これは政治、経済、教育、健康と生存率の4つの分野における女性の進出と地位を「ジェンダー・ギャップ指数」として総合評価したもので、日本は前年よりも10も下がっている。

 日本は教育や健康で順位を上げたが、経済で118位と12も下げ、項目別では所得格差が75位から100位に急落した。 第1位はアイスランド、2位フィンランド、3位ノルウェー、4位スウェーデンと、政治家の報酬が極端に低いことで知られ、政治への女性進出が目立つ北欧諸国が上位を占めている。 主要国では、ドイツ13位、フランス17位、英国20位、カナダ35位、米国45位、オーストラリア46位、イタリア50位、ロシア75位、中国99位、韓国116位となっている。

 世界全体の傾向として、教育や健康の分野では男女の格差が縮小しているものの、特に経済では改善の度合いが鈍っていると指摘されている。 このままのペースで推移すると想定した場合、男女が経済的に平等になるのに170年かかるというから、ジェンダーギャップは馬鹿にならない問題である。

後ろより鈴の音高し登山女子   中島澄夫
焼印の濃きを選びて登山杖   片山由美子
雲よりも草のやさしき登山口   楠本信子
我が一歩君が一歩や登山靴  今井千鶴子

筑波山登山道
筑波山登山道 (2016.11.7 撮影) 

弁慶7戻
弁慶の七戻りの石 (筑波山にて:2016.11.7 撮影)


報道の自由度向上を

  大型連休も近づき、スナップエンドーやタマネギの収穫が始まるとともに、夏野菜の植え付けが始まり、週末には猫の手も借りたい忙しさである。 このところ穀雨が定期的にあるのはうれしい。

 さて、言論の自由や報道の自由を擁護することを目的とする非政府組織(NGO)の「国境なき記者団」(RSF,本部パリ)は、2002年以降毎年、メディアの独立性や透明性など50の指標に基づいて、世界各国の報道自由度ランキングを発表している。

 先日発表された2016年の報道ランキングによると、対象180か国中で第1位はフィンランドで自由度が最も高く、以下第2位オランダ、3位ノルウェー、4位デンマーク、5位ニュージーランドと続き、北欧諸国が上位グループを占めている。 最下位グループでは、第176位中国、177位シリア、178位トルクメニスタン、179位北朝鮮、180位エリトリアと並ぶ。 主要国では、ドイツ16位、英国38位、米国41位、フランス45位で、日本は前年の61位から順位が11下がって72位と後退し、3年連続で順位を落としている。 民主党政権下の2010年では、11位と上位にあったが、自民党政権下で確実に下がっている。 

この国には、「政権側が内容的に公平を欠くと判断すれば、国が放送局に電波停止を命じることができる」などと平然と言ってのける現職の総務大臣がいるのだから驚かされてしまう。

 福島第一原発事故の報道規制や特定秘密保護法の施行などで政府やスポンサーに不都合な情報は部分的に遮断されており、多くのメディアは報道を自主規制せざるを得ない現状にある。 嘆かわしい限りである。

 報道の自由は民主主義の土台であり、表現の自由、報道の自由は国民のたゆまぬ努力でまもっていくべき大切なものだと思うこの頃である。

蝶の羽のいくたび越ゆる塀の屋根  松尾芭蕉
窓明けて蝶を見送る野原かな  小林一茶
蝶の恋空の窪んでいるゐるところ  川嶋一美

アゲハ1
我が家の玄関に飛来した今年の初アゲハチョウ(キアゲハ)  (2016年4月9日  撮影)


「紹介状なし大病院受診」で5千円負担

 平成27年9月時点で、65歳以上の高齢者人口は3384万人で、総人口に占める割合は26.7%となり、4人に1人が高齢者で過去最高となった。 主要国では最高である。 この割合は今後も上昇を続け、22年後の平成47年には33.4%に達し、3人に1人が高齢者になると予測されている。 

 高齢者が増えると、医療費の増大は必然で、平成25年度の国民医療費は40兆円を超え、その57.7%を65歳以上の高齢者が使うに至り、医療改革は喫緊の課題である。 厚労省は平成27年9月時点で、薬価の低い後発医薬品(ジェネリック医薬品)の数量シェア56%を、平成29年央に70%、平成30~32年末までに80%以上とする新しい数量シェア目標を設定した。 

 制度改革の一環として、来月(4月)から大病院と中小病院、診療所の機能分化を一歩進めることになった。 大学病院などの特定機能病院と一般病床500床以上の地域医療支援病院を受診する際には、紹介状なしだと、初診料として最低5000円の窓口負担の徴収を病院に義務付けする制度が始まる。 これまでは金額の設定は任意で、徴収が義務化されていなかったため病院によって対応が異なり、未徴収の病院も少なくなかったとされる。

 最近のアンケート調査によると、この新しい制度を医療関係者でも熟知していない人の割合が多いとされ、新情報をもっと一般に周知させる努力が必要となっている。 心して対応したいものだ。

田芹摘み鶴に拙く思れな   小林一茶
薄曇る水動かずよ芹の中  芥川龍之介
水やりて緑浮き立つ庭の芹  中島澄夫

島の藤
冬牡丹 : 島の藤 (2016年2月13日 撮影)

芹とタラの木1
タラの木の根元で元気に成長した我が家の芹 (2016年3月18日 撮影)

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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