百寿の秘訣を探る

 厚労省によると日本の100歳以上の高齢者(百寿者:centenarians)数は、1963年には153人であったが、21年後の1984年には約10倍、38年後の2001年には約100倍となり、近年は高齢化の進行に伴い急速に増えて、昨年(2013年)9月時点で5万4397人となり43年連続の増加である。 人口10万当たりの百寿者数の都道府県別ランキング第1位は島根県(82.4人)、第2位高知県(78.5人)、第3位山口県(71.7人)である。

 京都府京丹後市は日本海に面し、116歳まで生き当時世界最長寿者であった木村次郎右衛門さん(H25.6.12死亡)が暮らした町として知られ、百寿者が59人(H25.9.11現在)と多く、人工十万人当たりにすると99.2人で、全国平均(42.66人)の約2.33倍となる。 市は長寿の秘密を探るため市の管理栄養士と保健師が中心となって市内の百寿者37人を対象に食事調査を行い、昨年末にその結果を公表した。 調査では日常食べている食品297品目を幼少期、成人前期、成人後期、現在の4期ライフステージに分けて検討した。 

 集計結果で各ライフステージで共通していたのは、1)豆、海藻類をよく食べている、2)山菜類、種美類(特にゴマ)の摂取が多い、3)ダシはほとんどの料理で煮干しを用いている、などがわかった。 料理法の特徴として、保存食の干し魚は焼いて食べるのではなく、煮て骨まで食べていたという。 また殆どの人が1日3食、「腹八分目」を心がけ、間食をしていなかったという。 行事食でよく食べる食事は、ばら寿司、巻き寿司、赤飯、おこわ、ぼたもち、魚、刺身、茶碗蒸し、酢のもの、煮しめ、などであった。 市はこれらの結果をもとに「京丹後・百寿人生のレシピ」(定価300円)を発行し、百寿者がよく食べているレシピとして30品を掲載し、その他よく食べていたメニューや食材を紹介している。 京丹後市の百寿の秘密は、地元の魚や豆、野菜をふんだんに使った家庭料理を食べることにあるようだ。

   すき嫌ひなくて豆飯豆腐汁         高浜虚子
   豆飯の湯気を大事に食べにけり      大串 章
   日曜はすぐ昼となる豆の飯         角 光雄


横手山山頂4「サイズ中
横手山山頂風景(平成26年1月3日撮影:クリックで拡大します)
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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