予想を上回る認知症高齢者の増加

 厚労省研究班による最近の大規模調査研究によると、我が国における認知症患者数は従来考えられていた推計数よりも遥かに多く、2012年時点で約462万人に達し、この数値は昨年の推定値より約160万人も多いことが分かった。 また、軽度認知障害(MCI)とされる、いわゆる認知症予備軍の高齢者も約400万人おり、両者を合算すると合計862万人となり、65歳以上の4人に1人が該当することになるというのだ。

 平成23年の我が国における65歳以上高齢者人口の、総人口に占める割合(高齢化率)は23,3%であり、これも過去最高である。 高齢化率は平成25年には25、1%に達し、4人に1人は高齢者である。 今後も上昇を続け、平成72年[2060年]には、39,9%に達し、国民の約2,5人に1人が高齢者となる。 このような超高齢社会を我々はどのように生きるべきか今から国民一人一人が真摯に考えるときを迎えている。このまま高齢化率が高くなれば当然ながら認知症とその予備軍もうなぎ上りに増加することが予測され、認知症対策は今や喫緊の課題である。 まずは自分の認知症をどう予防するかを考えるのが第一歩だと思う。 糖尿病、高血圧、脂質異常症など向こう岸に血管病が見えている生活習慣病を予防し、さらに早期発見、早期治療に努め、コントロールをしっかりやる必要がある。

 最近行われた東京都健康長寿医療センター研究所の調査研究によると、70歳以上では普通に歩くときの歩幅が狭いと認知症リスクが高くなるという。 調査では認知症がなく、自立した70歳以上の高齢者666人を、年齢や身長などの条件を調整して、歩幅を「広い」、「普通」、「狭い」の3群に分け、認知機能の推移を平均2、7年にわたり観察した結果、歩幅が「狭い」群は「広い」群に比べて認知機能低下のリスクが3,4倍高かったという。 女性では特に差が大きく5,8倍であった。 日頃から下半身を鍛え、しっかり歩く習慣を身につけたいものだ。

  大輪の紫陽花に葉の大きさよ      稲畑汀子
  紫陽花の一毬生けて朝の卓       中川悦子
  紫陽花の庭に出てみる旅帰り      稲畑汀子


紫陽花
梅雨で元気な我が家、庭の紫陽花(By S.Nakajima)
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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