ユニークな野菜 : アイスプラント

 先週末、トマトの苗を買おうと園芸店へ出かけたところ、かねてから興味を持っていたアイスプラントの苗を見つけた。見ると苗とはいえ、その葉はいかにも肉厚で緑色もみずみずしく、美味しそうだ。苗を3本買って帰り、プランターに植えてみた。

 アイスプラントは南アフリカ原産の植物で、直訳すれば「氷の植物」、私にとっては初体験の野菜である。葉の表面に塩を隔離するための細胞があり、葉の表面が一見凍ったように見えることからこの名前がついたという。一般の植物の数倍の塩分を吸収できる塩性植物であり、植物の耐塩性研究のモデル生物としても注目されているようだ。別名をパラフとかソルティーナといい、寒さや乾燥には強いが、高温多湿を嫌い、夏場の直射日光には当てない方がよいというので、畑作はやめ、移動できるプランターで栽培することにした。元気に根付いたら写真を撮り下欄に乗せたい。

 アイスプラントの葉はサラダで食べると、吸い上げた塩分によりほんのり塩味となるので、ドレッシングを必要とせず、余分な油分や塩分を摂らずに済むので、メタボリック症候群の予防になる。苗床に添付されていた説明タッグによると、濃度0.5%程度の塩分を週1回以上の間隔で株元に投与すると、投与後1~2週程度で葉の裏と茎にプチプチとした水泡が現れ、葉が縮れてきたら塩水投与は中止するのがよいという。生育状況をみながら、下葉を順次摘み取って収穫すべきとしている。栽培時期としては5~25℃の春と秋が適しているという。

 栄養学的にはインスリン抵抗性を改善し血糖低下作用をもつピニトールや、抗脂肪肝ビタミンとも呼ばれ内臓脂肪の蓄積や動脈硬化を防ぐイノシトールを含み、生活習慣病対策として役立つ野菜の一つである。

 食べ方としてはサラダが主流だが、おひたし、てんぷら、胡麻和え、パスタ和えにしてもよいようだ。フランス料理の食材としてしばしば利用されるという。高機能野菜の一つとして、これから期待大の野菜である。

ようやく食べれそうに育ったアイスプラント(5月5日撮影)

   アイスプラント


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プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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