巳年のお正月

 子供の頃(昭和20年代)は、年の瀬が近づくと、「もういくつ寝るとお正月」の歌があちらこちらから聞こえ、新年を迎えるのが楽しみであった。 食卓に母の手による特別の正月料理が並ぶのも楽しみの大きな理由だった。 日本では新年を迎えるにあたり、門松、しめ縄、鏡餅を飾り、年越しそばを食べ、年賀状をやり取りし、お節やお雑煮を食べて、多くの人が初詣に出かける習慣がある。 私も例年、家から6~7km歩いて行ける「針名神社」へ夫婦で初詣することにしている。 今年は二人別々におみくじを引いたところ、何と二人とも「大吉」が出た。揃っての大吉は人生初めてであり、嬉しい気分での新年スタートとなった。

 日本では沖縄、奄美の一部地域や中華街を除けば、もっぱらグレゴリオ暦(新暦)の正月が祝われるが、中国、台湾、韓国、ベトナム、モンゴルでは旧正月(新暦の2月頃)の方が重視され、より盛大に祝われる。お年玉もこの日に渡される。 旧正月はすべての国で同じとは限らない。

 新年を迎える方法も国によって違うのが面白い。 タイやミャンマーでは「水かけ祭り」が行われ、水をかけあって、お互いの身を清め合う。 近年、英国からの独立機運が高まりつつあるスコットランドでは、日本でもおなじみの民謡、「蛍の光」の曲を街の至る所で演奏する。 北欧のフィンランドでは、家族そろって、溶けた錫を冷水に注ぎ、固まった形をみて運勢を占い「錫占い」をする習慣がある。 シンガポールなどの多民族国家では、それぞれの宗教ごとに新年を祝う習慣があるため新年の祝事は1年に4回もあり、年中おめでたい気分でいられる国もある。 共通しているのは新年を祝うヒトの温かい気持ちであり、遠く離れた家族が合流し、一緒に過ごす短くとも大切な時間である。

 今年は巳年である。 ヘビは古来から水神として信仰の対象となっており、メソポタミア文明、マヤ文明、アステカ文明では、それぞれティアマ、ククルカン、ケツァルコアトルなどのヘビの神様が登場する。
お正月の二段重ねの鏡餅はヘビがとぐろをまいた形であり、神社のしめ縄(注連縄)はヘビが交尾をする姿を模しているという。

 ヘビは脱皮することから「復活と再生」のシンボルであり、商売繁盛の象徴でもある。 ヘビにあやかり、日本全体が復活、再生し元気になることを願いたいものだ。

八千代椿2
冬牡丹(八千代椿:2013年1月撮影)
スポンサーサイト

コメント

Secret

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR