ミカンを上手に食べ生活習慣病の予防を

 平成25年の年頭に当たり、新年のお慶びを申し上げます。 今年もよろしくお願い申し上げます。

 暮れの29日から元旦にかけて、志賀高原で家族スキーを満喫した。我が家では年末年始スキーがこのところ年中行事の一つとなっている。 宿は例年、ジャイアントスキー場の真下にある「ベルグ」のお世話になる。 私の大学時代の教え子の両親が経営するホテルである。 気になる空模様は、晴れ、雪、雪、晴れと、めぐるましく変わり、今年の世情を暗示するかのようであった。 高校生になった孫たちの滑走術が向上し、難所を滑り降りるスピードは、今や完全に逆転である。子供たちの成長の速さには脱帽する。

 世界に目を向けると、政情不安で内乱状態のシリアを筆頭として人類の苦難はまだまだ続く。 国連推計によれば、シリア内乱による死者は、今年初めで6万人を超えたとされる。 生きる人が勇気と希望を持って前進できる世の中でなければならないと思う。

 さて、新春は先ず冬の果物の代表格であるミカンの話題である。 農研機構(農業・食品産業技術総合研究所)の最近の研究(米国科学誌ブロスワン 2012,12,20)によると、ミカンをよく食べる人は骨粗鬆症になりにくいことが分かったという。これはミカンに多く含まれる黄色色素、「β(ベータ)-クリプトキサンチン」の血中濃度が高くなることによるもので、温州ミカンを毎日4個食べている人は、毎日食べない人に比べて骨粗鬆症の4年以内の発生率が9分の1で、有意に低かったという。調査は静岡県浜松市の住民457人を対象に2005~2009年に実施したもので、効果は骨粗鬆症を発症しやすい閉経後の女性に顕著にみられ、閉経前の女性や男性など比較的骨量の多いグループでははっきりした影響を認めなかったとされる。骨粗鬆症は高齢者が寝たきりになる原因疾患として近年特に予防が重視される疾患である。 果物に含まれる色素が骨粗鬆症の予防に有効だとわかったのはこれが初めてだという。

 βークリプトキサンチンは温州ミカン1個(約100g)につき1~2mg含まれ、ミカンの果肉に多く、完熟すると含量が増える。βークリプトキサンチンはカロチノイドの一種で、オレンジ、レモン、グレープフルーツなどにも含まれるが、最も多く含む食品は温州ミカンで、オレンジやグレープフルーツの約60~100倍も多く含んでいる。

 βークリプトキサンチンには老化促進因子の活性酸素を消去する作用(抗酸化作用)があり、またそのがん抑制効果は、βーカロチンの約5倍も強いとの報告もある。さらに近年、βークロプトキサンチンには血中の中性脂肪を下げる脂質代謝改善作用が認められ注目の的でもある。 なお、ミカンの皮に含まれる植物性化合物の「オーラプテン」にも発がん抑制効果があるとされる。

 寒さの厳しいこの冬、ミカンを適度に食べて生活習慣病の予防に役立てたいものだ。

 志賀高原寺小屋スキー場
 志賀高原・寺小屋スキー場の頂上より東館山山頂とその向こうに広がる雲海を望む(2013年元旦撮影)
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プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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