健康寿命について思う

 モータリゼーションの発達で移動が便利になった反面、ヒトは歩くことが減り、特に下肢の筋力低下と骨・関節疾患をかかえる人が増えている。 「転倒」は高齢者の代名詞といってよい。日本人の平均寿命は今や男79歳、女86歳で、世界ランクでは男性第4位、女性第1位であり、昨年の百寿者数は4万7000人を超え、このところ右肩上がりに増えている。 一方、認知症や寝たきりの高齢者も急増しており、介護を必要とせず自立した生活を送ることができる健康寿命は男72歳、女77歳で、平均寿命との差は男7年、女9年もあり、こ期間は要介護で生きることになる。要介護期間を限りなくゼロにし、最後はPPK(ピンピンコロリ)で逝くための努力が必要とされる時代と言える。

 65歳以上の高齢者で単身世帯が占める割合は24%、夫婦のみの世帯を合わせると50%を超える社会となり、高齢者では「孤立」が当たり前の社会となりつつある。高齢者が高齢者を介護する「老老介護」、認知症患者が認知症患者を介護する「認認介護」が増え、福祉、介護、看護、そして医療の在り方が問われている。健康寿命を延ばすためには、青年期から一人ひとりが健康習慣とは何かを考え、それに基づいて自分なりのセルフケア能力を高めることがまず第一に求められると思うこの頃である。そしてその意味で中学、高校における教育課程の見直しも必要であるように思う。
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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