100歳以上高齢者が初めて5万人を超える日本社会

 総務省統計局発表の人口推計によると、2012年8月1日現在の日本の総人口は1億2757万人で、前年同月より25万人減となり、6年連続でマイナスとなった。

 一方、厚労省は2012年9月1日時点でわが国の100歳以上の高齢者が初めて5万人を超え、5万1376人になったと、9月14日に発表した。 昨年より3620人増え、男女とも過去最多を42年連続で更新した。 女性が87.3%を占め、女性優位は変わらない。 今年度中に100歳になる人も、前年比871人増の2万5823人で、過去最多を更新した。 100歳以上の高齢者数は、調査開始の1963年には153人であったが、1998年に1万人を突破し、2007年には3万人を、2010年には4万人を超え、右肩上がりの上昇である。 今後も100歳以上人口は当分増加が続くと予想される。

 脳卒中後遺症、認知症および骨関節疾患などで自立して生活できない高齢者も増加の一途にあり、2010年の寝たきり高齢者数は170万人で、2025年には230万人に達すると見込まれる。さらに厚労省データによると、2012年時点で「しっかり考えることができなくなってしまった人」は約305万人で、2025年には470万人に達する見込みという。

 厚労省は2010年度の国民医療費が27兆4202億円となり、前年度比3.9%増になったと、先月27日に発表した。 4年連続の過去最高の更新である。 国民所得に占める割合は、10.7%でこれも過去最高である。 国民医療費の増加は超高齢社会では必然の結果と言える。 少子高齢化は多くの先進国に共通の現象であるが、日本は現在、60歳以上人口が30%を超える世界で唯一の国であり、2050年には64カ国が仲間入りするとされている。社会全体が連帯して、お互いの自立を支え合って生きていくことが、活力ある社会を作ることにつながることは明らかである。 どのように調和して住みよい社会を作ることができるか、日本の実力のほどが試されており、それは世界のモデルケースにもなる。

 高齢になっても要介護とならず、終末期まで自立して生活できる健康寿命を伸ばすための対策を早期に確立し、それを実行する体制を構築することが望まれる。 それには国民一人一人が健康3原則である食事、運動、および睡眠を、改めて見直すチャンスをしっかり持つことが、とても大切であると思う。

ダリアの花
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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