がん検診の上限年齢

 日本では高齢になっても、定期的に「がん検診」を受けることが推奨されてきた。 市町村実施の検診は、公費負担によって低額で受けることができ、対象年齢は胃がんが50歳以上、大腸がん、肺がん、乳がんが40歳以上、そして子宮頸がんが20歳以上となっている。 

 欧米では、「がん検診」の推奨年齢範囲が決まっており、上限年齢が設定され、例えば乳がんの場合の上限年齢は、米国64歳、カナダ69歳、英国73歳、オーストラリア74歳などとなっている。 検診年齢に上限がないのは、先進国では日本と韓国だけである。 

 検診の主目的はがんの早期発見であるが、バリウムによる胃検診であれ、内視鏡検査であれ、検査による不利益もあり、最悪の場合には、検査による死亡例もある。 また、せっかく検診でがんが発見されても、高齢で治療に耐えられなければ、検診の意味は失われることになりかねない。 

 厚生労働省は検診対象年齢の上限を検討する方針を決め、早ければ来年度にも検診の現行指針を改正する方針を決めたという。 先ずは妥当な処置だと思うが、高齢者の特徴の一つとして、健康格差が大きくなり、血管年齢、骨年齢、筋肉年齢、知能(脳)年齢などで個人差が大きくなるので、暦年齢だけで線引きするのには問題があることを十分考慮すべきであると思う。

新茶の香真昼の眠気転じたり  小林一茶
衰へや歯に喰いあてし海苔の砂  松尾芭蕉
白南風や検診すべて異常なし  中島澄夫

蓼科チューリップ1
八重のチューリップ (2018年春 撮影)
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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