血圧を下げるワクチン

 血圧を正常範囲に保つことは、年齢を問わず健康維持の基本である。 人は年齢を重ね中年期から更年期に入るにつれて高血圧になる人が増加する。 高血圧の基準は、世界的に収取期血圧140以上、拡張期血圧90以上とされてきたが、最近米国では、それぞれ130以上、80以上と基準値の引き下げが行われ話題となっている。

 血圧の上昇は、血管を収縮させて血圧を上げる物質のアンジオテンシン2が血液中に増えることが主因の一つである。 この物質は、そもそもアンジオテンシノーゲンとして肝臓や脂肪細胞で作られたものが、腎臓から分泌されるレニンの作用でアンギオテンシン1となり、更に肺の血管内皮細胞から放出されるアンジオテンシン変換酵素(ACE)の作用によってアンジオテンシン2となったものである。 中年以降に肥満となり、内臓脂肪が増えると、高血圧の頻度も上がることになる。

 高血圧の治療は、減塩を含む食事療法や降圧薬の内服が中心となるが、薬物療法では通常1日1~2回の内服が必要で、服用を忘れたり、誤薬など特に高齢者では問題も少なくない。

 そこで登場したのが、「血圧を下げるワクチン」である。 これは血液中のアンジオテンシン2に対する抗体を作り、昇圧物質の働きをブロックするワクチンで、一回の注射で相当期間高圧効果が続くとされているものだ。 大阪のベンチャー企業が開発し、先月オーストラリアで人を使った治験がスタートしたという。 高血圧患者24人を、ワクチン量の多いグループ、少ないグループ、および偽薬のグループの3つのグループに分け、ワクチンを注射後1年間観察する予定という。 よい結果を期待したいものだ。

我トマト色よし味よしカラス来る  中島澄夫
蚜虫明るき雨にぬれそぼつ  白川京子
瓜蠅は逃げ足速し高速道  中島澄夫

English Garden
蓼科高原 バラクラ イングリッシュガーデンにて (2018年4月30日 撮影)
 
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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