日本人の平均寿命は頭打ちか

 平均寿命は、0歳児においてその後何年生きられるかという期待値である。 厚労省は先月下旬、2011年の日本人の平均寿命が男性79.44歳、女性85.90歳になったことを発表した。 女性は1985年以来26年間守り続けた長寿連続世界一の座を86.7歳の香港に明け渡して、第2位となった。男性は第4位から第8位に順位を下げた。男女とも2年連続で前年を下回ったのは初めてという。 昨年、平均寿命が低下した主要原因は東日本大震災による死者の増加であり、総死者数は1万5867人に及んだ。他の要因としては、20歳代女性の自殺率増加があるようだ。 東日本大震災がなかったとしても女性の第2位は不変という。 これまで順調に伸びてきた我が国の平均寿命が頭打ちとなり、今後も続けて下がるのかどうか注視する時を迎えている。

 さて近年、平均寿命よりも介護を必要とせずに自立して生活を送れる生存期間として、健康寿命を重視する動きが高まってきた。2012年6月の厚労省発表によると、2010年統計で、日本人の健康寿命は男性70.42歳、女性73.62歳である。介護を必要として生きる介護寿命は男性で約9年、女性で13年となる。 われわれ日本人は10年前後は他人の助けを借りないと自分の命を全うできないことになっているのだ。 

 要介護の原因疾患は、平成22年の国民生活基礎調査によれば、1)脳卒中(21.5%)、2)認知症(15.3%)、3)高齢による衰弱(13.7%)、4)関節疾患(10.9%)、5)骨折・転倒(10.2%)、の順に多い。

 健康長寿を伸ばすためには、脳血管障害(主として脳梗塞)、認知症、そして骨関節疾患(主として骨粗鬆症)の予防に向けて青年期より重点的に取り組む必要がある。 日頃から頭と筋肉と骨の3つを鍛えるよう心がけたいものだ。

 
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プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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