寝る時の体位を考えてみよう

 日本では仰向け(上向き)になって就寝し、入眠すると大小のいびきをかく人が多い。 仰向けで寝ると舌がのどに落ち込んで、気道がふさがれやすくなり、狭くなって乱気流が発生し、粘膜の振動音としていびきが起こる。 いびきの原因は就寝体位に加え、口呼吸、肥満、扁桃腺肥大など多彩であるが、寝る時の体位をうつぶせにしたり、横向きに変えるだけで改善することが多い。

 ある調査によると、いびきは男性の42%、女性の15%にみられるとされ、またいびきを常習とする人は全国で2000万人、その10%に当たる200万人が「睡眠時無呼吸症候群」であるともいわれる。
10秒以上の無呼吸をしばしば伴ういびきは「睡眠時無呼吸症候群」という病気であり、程度に応じた治療が必要となるので、専門の睡眠外来を受診すべきである。 放置すると、睡眠中に目覚める「中途覚醒」が増え、熟睡できないため、体がリラックスできず、夜間の血圧低下は見られず、酸素不足で心臓に負担がかかり不整脈を招き、まれだが突然死もある。日中の記憶力や集中力は低下しやすく、仕事中の事故や老年期認知症のリスクも高くなる。

 腹ばいで寝る「うつぶせ寝」には、次のような利点がある:1)舌根が沈下せず気道が狭くならない、2)腹式呼吸になるので肺活量が増え呼吸が楽にできる、3)腰に体重がかからないので床ずれ(褥瘡)ができにくく、腰痛予防にもなる、4)鼻が悪くても、のどに痰が溜まらず、寝つきがよくなる、などである。 最近は寝具専門店で「うつぶせ寝用の枕」が販売されているので役に立つ。 腹ばいが難しい人は横向き寝を試してみるのもよい。 いびきや腰痛の人は結構多いので、寝る時の体位を再考し、自分に合った体位を習得することは、老化防止、健康増進を図る上で大切である。 就寝体位は一つの習慣であり、長年仰向けで寝てきた人にとって、これを変えることは苦難の業であり、慣れるのには相当の時間と根気が必要だが、試してみる価値はある。
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コメント

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早速今日はうつぶせスタイルで
寝てみようと思います。
でも誰かに見てもらわないと自分では気がつかずに
朝になってしまいますね( ゚ ρ ゚ )ボーーーー

Re: うつぶせ寝

> 早速今日はうつぶせスタイルで
> 寝てみようと思います。

是非試してみてください。 でも、間もなく上向きになってしまうかも
しれませんね (^◇^) 慣れというのは大きいです。高島屋の寝具売り場
には、うつぶせ寝用の枕がありました。 専用まくらを使うと、助けになります。
自分で工夫して作っての良いですが。 
> でも誰かに見てもらわないと自分では気がつかずに
> 朝になってしまいますね( ゚ ρ ゚ )ボーーーー

 上手になると、そのままの体位で、目覚めるので自分でもわかります。
横向き寝でも慣れると、反対の横向き寝で目覚めることがあります。
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プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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