マダニに注意する季節

  マダニは北海道から九州まで全国的に生息し、特に4~11月にかけて、草むらや雑木林、河川敷などに増え、動物や人の通りすがりざまに音もなく付着して寄生しやすい。 最も手ごろな寄生先は犬と猫である。 寄生すると吸血し、褐色の体色は黒灰色となり、体長は約3mmから10mmへと倍増する。 最大の天敵はクモで、マダニをみつけると素早く食べてしまう。

 マダニが媒介する病原性ウイルスとして、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスがある。 全てのマダニがこのウイルスを持っているわけではないが、日本では主に西日本を中心に、SFTSウイルスを保有するマダニが増える。 国内では、2013年から2017年7月26日現在までに、268人がSFTSを発症し、54人が死亡したと報告され、死亡率は20%と高い。 死亡例はすべて50歳以上であり、高齢者は重症化しやすい。

 感染すると6日~2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(吐き気、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、失語、意識障害、皮下出血、下血などの症状を起こす。 有効な薬剤やワクチンは開発されていないので、予防に留意する必要がある。

 厚労省は先月24日、昨年夏に野良猫にかまれた50歳代の女性がSFTSを発症し、10日後に死亡していたと発表した。 女性は衰弱した野良猫を動物病院へ連れていった際に手をかまれたという。 猫がマダニかまれてSFTSを発症し、さらに女性に感染させたと考えられる事例である。

 猫から人への感染事例は、これが初めてであり、衰弱したペットへの接触には十分注意する必要がある。 

川上の水静かなる花野かな  河東碧梧桐
今迄は踏まれて居たに花野かな  小林一茶
草茂り見つけ難きや花野道  中島澄夫

寝覚ノ床1
寝覚ノ床と浦島堂:長野県上松町にて (2017年7月30日 撮影)

開田高原のスイレン
スイレン:長野県・開田高原にて (2017年7月30日 撮影)
スポンサーサイト

コメント

Secret

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR