のど飴のヒゲナミンが禁止薬物に

 スキー、スケート、長距離走とウインタースポーツが華やかな今日この頃である。 スポーツ競技選手は成績に影響のある薬物の摂取を禁止されており、競技後にドーピング検査を受け、禁止薬物が検出されるとフェアプレーの精神に反するとされ失格となる。世界アンチ・ドーピング規定(WADA規定)の国際基準に従って、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が禁止薬物を規定する。


 今年の1月から新たに禁止薬物の仲間入りをしたものに、南天成分のヒゲナミンがある。 ヒゲナミンは交感神経β2受容体への刺激作用があり、このため気管支が拡張するので気管支ぜんそくの治療薬として有効であり、また大量に使うと交感神経興奮や蛋白同化作用による筋力増強効果を認めることが知られており、今年から新たに禁止薬物に指定された。

 ヒゲナミンは多くの漢方薬、のど飴、サプリメント、栄養補助食品、市販感冒薬などに含まれており、競技者は競技前にうっかり摂取しないよう注意が必要になる。 のど飴によく使われているナンテン(南天)、ブシ(附子)、チョウジ(丁子)、サイシン(細辛)、ゴシュユ(呉茱萸)などの生薬にはヒゲナミンが含まれる。 また禁止薬物のエフェドリンを成分として含む漢方薬のマオウ(麻黄)やハンゲ(半夏)は市販の風邪薬や漢方薬に含まれることが多いので、同様に注意が必要となる。 

 同じ「のど飴」でも、「龍角散のど飴」などヒゲナミンを全く含まないものもあるので、風邪で市販薬やのど飴を使うときは成分をチェックしたうえで利用するようにしたい。 ただ競技ではなくスキーなど一般人としてウインタースポーツを楽しむ者にとっては、軽い風邪なら南天のど飴で呼吸が楽になり、邪気が吹き飛ばされる可能性もあり、利用価値があることも覚えておきたい。

鳥籠に青き菜をたし春の風邪  大木あまり
マスクして紅きくちびるかくれけり  日野草城
マスクして我を見る目の遠くより  高浜虚子
マスク同志向かひ合せてまじまじと  中村汀女

横手山頂風景
冬の横手山山頂からの眺め
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プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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