落としたものを食べる時の「5秒ルール」

 古今東西を問わず、落としたものを拾って食べるときに通用する金科玉条(golden rule)として「5秒ルール」(5-second rule)がある。 私が育った地域は、信州の田舎で、どちらかといえば寒冷地であり、子供の頃は時に食べ物を床に落としても、この「5秒ルール」を使って、すぐ拾えば大丈夫の感覚で、落とした場所にもよるが大抵はすぐ拾って付着した異物を取り除き、拭いたりちょっと洗ったりして食べてしまったものだ。 

 床に落とした食べ物をそのまま食べて本当に安全かといえば、そうでないことは明らかだ。 食べ物を床に落とすと細菌汚染は1秒未満で発生しうるという実験結果が今秋、米国の研究グループにより発表された。

 米国New Jersey州立のラトガーズ大学(Rutgers University)の研究グループ(RC Mirandaら)は、パン、スイカ、グミのキャンディーなど色々な食べ物をセラミックタイル、ステンレススチール、木、絨毯などの面に落下させた。 それぞれの落下面は非病原性のEnterobacter aerogenesというサルモネラ菌に似た細菌で汚染させ、完全に乾燥させたのちに落下実験を行った。

 接触時間が1秒未満、5秒、30秒、300秒に分けて、食物への細菌移行率を調べた結果、細菌移行率は食物と面の接触時間の長さと、食物の水分含有量によって上昇しており、細菌汚染は1秒未満で起こりうることが分かったという。 汚染は食物の水分量に最も影響を受け、汚染リスクはスイカで最大、グミのキャンディーで最小だった。 汚染レベルは木に落とした場合ではばらつきが大きく、絨毯ではタイルやステンレススチールより少ないことが分かったという。 

 スイカやソフトクリームなど水気の多い食品を落とした時は、きっぱりと未練を捨て、食べずに捨てたほうが無難である。

うつくしや年暮れきりし夜の空  小林一茶
山中に沈む鐘の音師走空  井田良江
女を見連れの男を見て師走  高浜虚子
旅寐よし宿は師走の夕月夜  松尾芭蕉

庭のたまがすみ
今年も咲き始めた庭の椿「玉霞」 (2016年12月3日 撮影)
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プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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