女性の飲酒と胎児性アルコール症候群

 酒とたばこは健康の敵とされ、世界的にたしなむ人が減っている。 ただ、この流れに逆らって日本人の女性では飲酒者が増えているとの調査結果がある。 平成26年(2014年)の厚労省による「国民健康・栄養調査」によると。飲酒習慣のある人の割合は、男性32.8%、女性8.7%で、前回調査(2012年)の男性33.1%、女性7.5%に比べ、男性では減っているが、女性では1.2%も増えている。 年代別にみると、前回調査に比べ、女性の30歳代(2.2%増)、40歳代(3.5%増)、50歳代(2.3%増)の増加が目立った。

 妊娠中に飲酒した母親から生まれる子供にみられる病気として、胎児性アルコール症候群(FAS:fetal alcohol syndrome)がある。 米国国立アルコール乱用・依存症研究所は、FASの診断基準として、特徴的な顔貌があるとし、1)眼瞼裂の左右の距離が短い、2)上唇が薄い、3)人中の溝が浅い、の3つを挙げている。 人中は鼻と口の間にある縦の溝で水溝穴ともいう。 その他にも身長や体重の発達遅延、脳の発達障害、神経行動学的障害、などに関係するとしている。 遺伝的要因を除けば、世界の子供の発達障害の原因として最多を占めるというから見逃せない。

 胎児性アルコール症候群の有病率は、思った以上に高く、米国では1.1~2.5%、南アフリカでは13.5~20.8%と報告されている。 今後、世界的規模での調査が必要で、その発症予防対策が急務である。

 妊娠中は禁酒を厳に守るべきであり、アルコールの量や種類、妊娠の時期を問わず、安全なレベルはないと心得るべきである。

秋扇手に遊ばせて講義待つ  迫間喜美子
秋扇空き家風なる一軒家  中島澄夫
秋扇失せし男に未練なし  吉行和子

夏のスイレン
夏のスイレン:水生公園にて(2016年 夏 撮影)

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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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