睡眠と健康

 夏は猛暑とダニの発生で寝苦しい夜となりやすい。 睡眠は食事と運動と併せて健康三原則の一つであり、活力ある生活を送るためには快眠を欠かせない。 この時期、冷房や扇風機、スチームアイロンを使ったダニ退治などを駆使して、快適な睡眠環境を整えたい。

 成人の至適睡眠時間は7時間で、個人差を入れて一般に6~8時間が良いとされる。 睡眠時間が短いと中高生は、うつ病になるリスクが高くなるとの調査結果が、国際科学誌のSleepに先日発表された。 東京大学や高知大学の共同研究チームが約16000人の中高生を調査したもので、男子は8時間半~9時間半の睡眠をとっていると、うつ病や不安症状のリスクが最も低く、女子では7時間半~8時間半で最もリスクが低かったとしている。 ただし女子の場合は、どの睡眠時間でも鬱や不安の症状を示す生徒が比較的多く、推奨時間を示すにはさらなる検討が必要だとしている。 いずれにしても中高生は大人には近いが、大人より多くの睡眠時間を必要としているようである。

 高齢になると不眠を訴えて睡眠薬の処方を希望する人が増える。 現在、広く使われているベンゾジアゼピン系の睡眠薬は生命には安全だが、脳の予備軍神経細胞の活力を低下させ、認知予備能力を下げることにより認知症発症リスクを高めるとされる。 高齢になるほど認知症発症リスクが高くなる高齢者では、本当に必要なときを除き、睡眠薬の服用は避けたいのが本音である。 

 高齢者への睡眠薬の処方では、ω1受容体作動薬やメラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬など、ベンゾジアゼピン系睡眠薬とは異なる作用機序をもった睡眠薬を使ったほうが無難といえる。

 睡眠の視点から認知症の発症や予防を見ると、30分以内の昼寝は認知症の発症を減らし、60分以上の昼寝は逆にその発症を促進するといわれる。 高齢になり昼間眠くなったら昼寝はよいが、長くなりすぎないよう工夫したいものだ。

雨晴れて忘れな草に仲直り  杉田久女
藍微塵遠き師の恋歌の恋  石原八束
遠き日も近くにありて藍微塵  春行士

勿忘草H28
川沿いに群生し満開の勿忘草(藍微塵):長野県木曽町・開田高原にて (2016.7.30 撮影)

開田高原のソバ畑
二期作のソバ畑・長野県木曽町開田高原にて(2016.7.29 撮影)
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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