台風の当たり年と外れ年

 今年は野菜類の育ちが早く、我が家のトマトやナス、キューりはいずれも収穫期に入り、おかげで食卓がにわかに豊かになったのはうれしい。 気候変動で今年のトマト(蕃茄)の収穫は例年に比べ約1ケ月も早いようだ。 トマトは今やスーパーで年中売られているが、自分で作った完熟トマトの味を上回るものはまずないといってよい。 原産地のペルーでは、今、白熱した大統領選挙で燃えているようだが、トマトは人々の嗜好に合わせて品種改良が重ねられ、現在では8000種類以上あるというから驚きである。

 さて、昨年は台風の当たり年だった。 第1号は年明けの1月14日に発生し、以後、年の暮れの12月まで毎月発生し、何と8月には2個が同時に発生するなどして、合計27個となった。 1年を通して毎月の発生は、1951年の統計開始以来初めてであった。

 一転して、今年は6月に入ってもまだ台風1号は発生していないのだから驚きである。 7月に台風1号が発生した1998年7月9日以来、18年ぶりの遅さだという。 原因は、2014年夏に発生した強力なエルニーニョ現象の影響で、フィリピン付近に強い高気圧が張り出し、台風を作る場所がないからのようだ。 エルニーニョ現象は、赤道付近のペルー沖から中部太平洋にかけて、数年に一度、海水温が平年より高くなる現象である。 今年は、エルニーニョ現象が終息する年に当たるが、過去のデータによると、この現象が終息する年には、台風1号の発生が遅くなっているという。

 台風が上陸すると、トマトの棚が傾くなど、農作物や家屋の被害は甚大となることが多い。 今年は7月頃まで台風不作の状態が続くようだ。 8月からも少ないことを願いたいものだ。

千万の宝にたぐひ初トマト  杉田久女
虹立つやとりどり熟しトマト園  石田波郷
育てたる妻をしのぎて蕃茄の木  山口誓子

完熟ミニトマト
我が家の畑で収穫期を迎えたミニトマト (2016年6月4日 撮影)

大玉蕃茄
遅れじと熟し始めた大玉トマト (2016年6月4日 撮影)



 
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プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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