肥満対策としての砂糖税

 糖類の過剰摂取と運動不足による肥満や糖尿病が世界規模で増え続けており、日本でも例外ではない。 糖類は単糖類(ブドウ糖、果糖など)、単糖が2個結合した二糖類(砂糖、乳糖など)、3~10個結合したオリゴ糖(ラフィノース、フラクトオリゴ糖など)、および約10個以上結合した多糖類(デンプン、グリコーゲンなど)に分けられるが、甘味料として広く使われている砂糖の使用を国家単位で規制しようとする機運が高まってきた。 

 肥満が多い国といわれるほど甘いもの好きの人が多いことから、世界保健機関(WHO)は砂糖入りの清涼飲料水への課税を推奨する報告書を本年1月に発表した。 砂糖入り飲料に20%の課税を課すと、成人22万人相当の肥満を減らせるとの南アフリカでの研究がある(Manyema M et al. : Witswatersrand 大学)。 

 メキシコは、すでに清涼飲料水への砂糖税を導入し、砂糖を含む飲料の消費を約12%削減し、税収を20億ドル以上増やした。 米国の数州やチリ、フランスでも同様の砂糖税を導入しており、フィリピン、インド、インドネシアなどでも検討中である。

 南アフリカでは、2017年4月から砂糖入り飲料への課税導入を決めた。 市販のフルーツジュース、濃縮ジュース、スポーツドリンク、ビタミンウォーター、アイスティー、レモネードなどが対象となる。 

 英国政府は、2年後の2018年4月から清涼飲料水に含まれる砂糖の量に応じて課税する砂糖税を導入することを先日発表した。これによる1年の税収は、日本円にして約860億円と見込まれ、全額を小学校でのスポーツ教育の拡充などに充てるという。

 タバコやアルコールへの増税とともに、砂糖入り飲料への課税で国民がより健康的になり、国が豊かになるなら、まさに一石二鳥である。

ぼた餅に夕飯遅き彼岸かな  高浜虚子
一口に喰うべからず御なん餅  小林一茶
椿餅母の手いつも荒れてゐし  橋本月登
両の手に桃とさくらや草の餅  松尾芭蕉

リーゼンスラロームコース1
八方尾根スキー場・リーゼンスラローム コース (2016年3月21日 撮影)
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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