気象病への心構え

 昨夜から今朝にかけて春の嵐の如くに強風が吹き、しばらく楽しませてくれていた庭のナンキンハぜの紅葉が一気に落葉し、朝見ると丸裸である。 気温は急上昇し、海を隔てた隣の三重県では日中の気温が25度を超え12月としては観測史上最も高い夏日を記録したという。 当地の名古屋でも22.6℃で、12月としては最も高かったようだ。 昨日までの寒さとは一変し寒暖の差が大きい。

 その昔から天気の変化によって起こりやすい病気が知られており、気象の変化によって発症したり、病状が悪化したりする疾患を総称して「気象病」と呼ぶことがある。 脳梗塞、心筋虚血、気管支喘息、メニエール病、神経痛、片頭痛、リウマチ、などは多かれ少なかれ気象との関係が指摘されている。 同じ脳梗塞でも、寒い冬には心房細動に起因する脳塞栓症が多く、暑い夏には動脈硬化に起因する脳梗塞が多くみられる。 メカニズムの詳細は不明だが、脱水と温度差、気圧差、湿度差がリスクを高めていると思われる。

 異常気象が続く近頃は、大きな気象変化が起こりやすくなっているので、天気予報に注意して体調管理に役立てたい。

 最近、岡山大学の予防歯科の研究グループが明らかにしたところによると、天気と歯周病にも深い関係があるという。 予防歯科を受診した約2万人のうち原因不明で歯茎の痛みや腫れを訴えて受診した人の発症時の気象条件を調査した結果、1時間ごとの気圧が急激に低下した日の2日後と、1時間ごとの気温上昇が大きかった日の翌日に発症するケースの多いことが分かったという。 気圧や気温の変化が歯周病菌の増殖に関与している公算が大きいというわけだ。 

 天気予報と同じように、近い将来「歯周病リスク予報」が出せるようになるかも知れないというので期待したい。

ねぎ白く洗ひたてたる寒さかな  松尾芭蕉
ともかくもあなたまかせの年の暮  小林一茶
かつぎ荷を雪にもたせて憩ひ居り  中村汀女
大寒の埃の如く人死ぬる  高浜虚子

徳性寺と蓮如上人
徳性寺と蓮如上人像(石川県にて2015年11月7日撮影)
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プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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