ドライスキンと低温やけど

 寒さと乾燥の冬がやってきた。 影響をもろに受けるのが人体では皮膚である。 皮膚の最外側は角質層でその最表面は皮脂膜で覆われている。 加齢とともに皮脂分泌量が減るので、角質細胞間脂質が減少して角質に隙間ができ、皮膚のバリア機能が失われることになる。 冬季における大気の乾燥は皮膚の水分蒸散量を増やし、ドライスキンとなって痒みが増え、皮膚瘙痒症の発症が増加する。 比較的小さな外的刺激で傷つきやすいので作業では手袋を使いたい。 冬季のスキンケアでは、清潔と乾燥のケアが重要性を増し、男女を問わず,保湿剤(ワセリンなど)を上手に塗ってやる工夫が必要となる。

 近年エアコンの普及で寒さ凌ぎは比較的簡単になったが、省エネもあり局所暖房機として電気毛布、こたつ、カイロ、湯たんぽなどを使う頻度が増える。 44度Cという触って気持ちの良い温度でも、3~4時間接触し続けると、発赤や水泡形成など低温やけどを起こすので注意する必要がある。 

 低温やけどの特徴は、皮膚は勿論、皮下の脂肪細胞組織にまで及ぶ深いやけどを起こすことで、脂肪細胞が壊死すると皮膚の色は白色に変わり、さらに灰白色、黄色と変わり黒くなることもある。 高温やけどでは、まず冷やすことが治療の第一歩だが、低温やけどでは冷やしても無効である。

 低温やけどでは、湿潤療法が有効で、厚くワセリンを塗り、やけど部分をガーゼかラップか人工創傷被覆材で覆ってやるのが良い治療法となるので、頭に入れておきたい。

着ぶくれてゐても見つけてくれる人   石塚直子
買ひました三割引の冬帽子   名護靖弘
冬帽子かむりて勝負つきにけり   大串 章

熊本城1
秋の熊本城と銀杏(2015.11.16 撮影)

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プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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