インフルエンザワクチンの接種効果

 暦の上では立冬も過ぎて、今年もインフルエンザが流行する季節を迎えつつあり、ワクチンの接種時期である。 昨シーズンのウイルスは変異が特に大きかったためせっかく接種してもワクチン効果は少なかったようだ。 

 インフルエンザワクチンは、昨年までは流行が予想されるA型株2種類、B型株1種類の合計3種類のウイルスを不活化して作った3価ワクチンであったが、今年はB型株を1種類追加した4価の不活化ワクチンとなったので、カバーできる確率はやや高くなったので、その分効果も上がることが期待される。 ただワクチン接種は、その人のもっている免疫力を高めることによって感染リスクを相対的に下げ、重症化を防ぐもので、罹患リスクをゼロにするものではないことを肝に銘じるべきである。

 最近、米国シンシナティ小児病院のBlack氏らの調査研究によると、高コレステロール血症の治療薬として全世界的に使われているスタチンを長期服用していると、スタチンの抗炎症作用のためインフルエンザワクチン接種後の抗体価の上昇が38~67%も低下し、ワクチン効果が半減してしまうことが明らかになったという。 脂質異常症でスタチンを服用している人では注意が必要だ。

 インフルエンザワクチン接種は任意接種だが、65歳以上の高齢者、妊婦、医療従事者、1歳未満の小児の保護者、受験生に加えて、気管支喘息、COPD,免疫不全の患者など、感染すると重症化しやすい人は接種が勧められる。

洋蘭の真向きを嫌うかぜごこち   渋谷 道
頬杖の風邪かしら淋しいだけかしら  池田澄子
咳こんでいいたいことのあふれけり  成田三樹夫

阿蘇草千里1
阿蘇草千里より阿蘇中岳の噴煙を望む(2015年11月16日 撮影)
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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