名月と満月

 今日から10月、秋もたけなわとなるが、午後から天気は荒れ模様になるようだ。 ここしばらく夜空の美しい日が続いた。 9月27日(日)、28日(月)の名古屋の夜は快晴で、1年に1度の中秋の名月満月を2夜続けて愛でることができてよかった。 恒例の夜のウオーキングから帰り、一休みを入れ、やおら庭へ出て月見団子を口に運びながらの名月観賞であった。 多かれ少なかれのストレス社会にあって、こんな時間をもてるのは、誰にとってもうれしいものだ。

 ところで今年の中秋の名月は満月ではなかった。 満月は一日遅れの翌日であった。 2011年から2013年までは3年続けて中秋の名月と満月は一致したが、2014年から2020年までは一致しない年が続き、両者は1-2日ズレている。 中秋の名月は旧暦の8月15日と決まっており、今年は9月27日に当たる。 月は地球の周りを楕円状の軌道で回っており、満月は地球から見て月が太陽の丁度、反対側に来た瞬間にみられる現象だから、両者は必ずしも一致せず、1~2日ズレる年が多いのだ。

 満月は英語圏ではフルムーン(full moon)、ハーベストムーン(harvest moon)、スーパームーン(supermoon)などと呼ばれる。 ハーベストムーンという言葉は、古代農家ではこの月明りで秋の作物を収穫したことにあるというから微笑ましい。 9月28日の満月は、月が地球に最接近したので、最も小さく見えた3月6日の満月に比べ、大きさで約1.14倍、明るさで約3倍であり、まさにスーパームーンの名にふさわしいものだった。
 
 中秋の名月と満月が1~2日ズレるのも、ヒトを長く楽しませる自然の摂理といってよいのかもしれない。 丸くて、明るくて、大きな月には、何か夢がある。

名月やうさぎのわたる諏訪の海  与謝蕪村
満月をおそれて一里ほどあるく  金子ひさし
明月と我との中を風が吹く  正岡子規

ユリ(開田高原にて)
野生のユリ:ソルボンヌ、開田高原にて (2015年8月 撮影)
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プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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