受動喫煙で歯周病リスク3倍超

 喫煙者が自分で吸いこむタバコの煙を主流煙といい、火をつけたタバコの先端から空気中へ立ち上がる煙を副流煙と呼ぶ。 副流煙は主流煙に比べて、タバコ三悪と呼ばれるニコチン、タール、一酸化炭素を、いずれもより高濃度に含むので、受動喫煙の健康障害リスクは極めて大きいことが指摘されて久しい。 副流煙は主流煙に比べて、ニコチン2.8倍、タール3.4倍、一酸化炭素4.7倍、ニトロソアミン52倍、ベンツピレン3.7倍、ベンゼン10倍、と高濃度である。

 タバコには、タバコの葉以外に風味付けや保湿など多くの添加物が加えられており、タバコ煙中の化学物質は、約4000種以上にもなるとされる。

 国立がん研究センターを中心とする研究グループの最近の調査研究によると、他人のタバコの煙を受動喫煙している男性は、受動喫煙していない男性に比べ、歯周病になるリスクが3倍超も高いことが分かったという。 この研究での受動喫煙とは、「家庭で10年以上喫煙者と同居している」か、「職場で1日1時間以上、毎日喫煙者と接する」場合としている。 

 歯周病は2型糖尿病の発症リスクや悪化要因として重要である。 歯周病の炎症巣から産生される炎症性サイトカインのTNF-αが毛細血管から血中に入り、インスリンの働きを阻害し、インスリン抵抗性を高めて高血糖を招くのだ。

国立国際医療研究センターが最近発表したところによると、タバコを吸う人は吸わない人に比べ、2型糖尿病にかかるリスクが、1日に11~20本の人で36%、21本以上の人では50%も高かったという。 喫煙歴はあるが、10年以上禁煙した人では、もともと吸わない人のリスクとほぼ同じで、糖尿病リスクは解消したという。

 喫煙者は、自分の周囲にいる人に受動喫煙させないよう細心の注意を払うべきである。 また交通機関や飲食店、公共の場では禁煙を徹底したいものである。

二階からたばこの煙秋のくれ  除風
歯が抜けてあなた頼むもあもあみだ  小林一茶
草深くひくゝ鳴きゐる虫もあり   星野立子

勿忘草
川沿いに群生する勿忘草(2015年8月 開田高原にて撮影)
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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