受動喫煙対策の強化

 歳時カレンダーを見ると7月9日、10日は浅草寺の「ほおずき市」とある。 この日に参拝すると何と、「4万5千日」分の参拝効果があるとされ、この大きな功徳を求めて60万人にも上る参拝客が訪れるようだ。 境内の露店では、風鈴付のホオズキ(鬼灯)の鉢が販売され、梅雨空ではあるが、夏の代表的な風物詩の一つで人気がある。 ホオズキは、古来より薬草の一つで、地下茎および根を煎じて飲むと、その鎮静作用により子供の「かんの虫」や女性の「しゃく(癪)」に効果があるとされ、神社の縁日に売られる習慣があり、各地のほおずき市はこれを引き継いだものという。

 さて日本は受動喫煙対策が甘い国として知られている。 東京都は2020年のオリンピック開催地に決まっており、現在主会場の建設費が高額すぎると批判が高まっているが、五輪対策の一つとして、受動喫煙対策の強化も大きな課題である。

 生活習慣病は世界で毎年3500万人の命を奪っており、WHOと国際オリンピック委員会(IOC)は共同してタバコのないオリンピックの実現を目指す合意文書に調印している。 IOCは1988年以降、オリンピックの禁煙方針を採択し、会場の禁煙とともにたばこ産業のスポンサーシップを拒否してきた。 実際、歴代開催都市のバルセロナ、アトランタ、シドニー、アテネ、北京、ロンドンでは、すべて罰則付きの受動喫煙防止法または条例が整備され、2016年の開催地リオデジャネイロも同様である。

 日本では2003年に、公共施設や集会所などの管理者に受動喫煙防止対策を求める健康増進法が制定されているが、罰則のない努力義務にとどまっている。 今こそ、国は罰則規定のある新しい法規制に踏み込むべき時である。 新基準の受動喫煙防止条例を早急に制定しなければならないと思う。

鬼灯は実も葉も殻も紅葉哉  松尾芭蕉
頬を寄せホオズキ愛でる声高し 中島澄夫
朝顔のまゝに這せて夕涼み  小林一茶

紫式部2
自邸庭で咲き始めたムラサキシキブ(2015年7月5日撮影)
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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