飲酒による発がんリスクの上昇

 宇都宮以南で、列島は今や桜が満開である。 古来、花見には酒盛りが似合う。 酒を飲むと人は酔うが、酔いはアルコール(エタノール)による中枢神経の抑制(脳の麻痺)と、アルコールの分解過程で生じるアセトアルデヒドの毒性による酔いの2つからなっている。 

 体内に入ったアルコールは、肝臓で主としてアルコール脱水素酵素によって分解されてアセトアルデヒドとなる。 二次的に生成されたアセトアルデヒドは、アセトアルデヒド脱水素酵素によってさらに分解され、無害の酢酸となる。 分解に関与する2つの酵素には、それぞれ3種類の遺伝子多型があり、個人によりその酵素活性に差があるため、同じ量の酒を飲んでも酔いや毒性はヒトによって大きな違いがでることになる。

 代謝の中間に生じるアセトアルデヒドは、アルコール以上に毒性が強く、頭痛や悪心を引き起こして二日酔いや悪酔いの原因となり、発がん性を示すため習慣性飲酒者は晩年になり食道がんや大腸がんを発症する例が多くみられる。 肝臓がんや乳がんのリスクも上昇する。 

 日本写真印刷と京大の研究グループは、「飲酒の発がんリスク」を呼気で判定できる測定器を開発したと発表した。 測定では、0.5%以上の濃度のアルコール水を飲んだ後、呼気をバッグに吹き込み、測定器内のセンサーが数分で発がん性物質のアセトアルデヒド濃度を測定できるという。 簡単な呼気検査で、分解能力が高い「野生型」か、低い「欠損型」かを判別し、飲酒により将来がんになりやすい体質かどうかを簡便かつ高精度に識別するという。 企業や大学の検診で利用すれば飲酒指導にも役立てることができるので期待したい。

夜桜を見上げる顔に希望の灯   中島澄夫
耕人に傾き咲けり山ざくら     大串 章
木のもとに汁も鱠も桜かな     松尾芭蕉 

庭のセリと三つ葉
我が家の庭で育ったセリと三つ葉(2015年3月30日撮影) 

2015年最後のスキー
八方尾根スキー場、リーゼングラートより白馬三山を望む(今シーズン最後のスキーにて:2015年3月22日撮影)  
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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