高齢女性の体重増減と骨折リスク

 今冬は豪雪で、スキーヤーにはうれしい冬である。 2月7日より2泊3日で赤倉温泉スキー場を訪ね、隣の赤倉観光リゾートスキー場を含めて、スキーと温泉を楽しんできた。 ここは静かな山の風情が色濃く残るスキー場で、例年1度は訪れるスキー場である。 ゲレンデ横には岡倉天心堂山の神がある。

 さて、やせ低体重の高齢女性は骨も痩せて骨粗鬆症を合併しやすいので、ちょっとした外力が加わると骨折リスクが高くなることは当然で、広く知られた事実である。 カルシウムやビタミンDの摂取不足が加わると、拍車をかけることになる。 最近、米国のカリフォルニア大学 Crandall教授らは、やせだけでなく、体重が増えても骨折リスクが高まるという新知見(BMJ 2015 Jan 27,350:h25)を発表した。 

 研究対象は50~79歳の閉経女性12万566人で、閉経後3年間の体重変化と平均11年間の骨折状況を調査した。 その結果、体重変化のなかったグループに比べて、5%以上の体重減少群では、大腿骨頸部・転子部骨折のリスクが65%増加し、脊柱椎体骨折のリスクは30%増加した。 5%以上の体重増加群では、上肢と下肢の骨折リスクが、それぞれ10%と18%上昇していた。 体重減少群と増加群では骨折の好発部位が異なることは注目に値する。

 転倒などで骨折すると、日常生活動作は著しく制限され、特に大腿骨の付け根部分の頸部や転子部の骨折は、寝たきりの誘因となり、生命の質を低下させるので、高齢者の骨折予防は超高齢社会を迎えて重要課題の一つである。 女性が高齢期に骨折しないためには、閉経後の体重を増減させないことが骨折リスク低減につながるとなれば、女性の場合、50歳を超えたら体重管理には十分注意したいものだ。

襟巻の狐の顔は別にあり        高浜虚子
マフラーをちょっと洒落っけ巻き直す  中島澄夫
これがまあ一茶の里は雪ばかり    中島澄夫

赤倉より斑尾
赤倉スキー場より斑尾高原・タングラムスキー場を望む(2015年2月7日 中島澄夫撮影)

 
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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