寒さと白ネギ

 今日は大寒の日、1年で寒さが最も厳しいとされる日である。 全国的にインフルエンザの流行期に入り、近くの小中学校でも、欠席者が増え学級閉鎖を含めて対策に追われているようだ。 報道によると、松本市の国立松本病院では、インフルエンザA型の集団感染で入院患者21人と看護師4人が感染発病し、うち70歳代の男性1人(インフルエンザ肺炎)と40歳代の女性看護師(インフルエンザ脳症)1人が死亡したという。 死亡したナースはインフルエンザワクチンを接種していたという。 ワクチンへの過信は避けねばならない。 感染予防に最大限の注力が必要である。

 さてこの厳寒期に、冷え込むほどに甘みが増しておいしくなる野菜がある。 「白ねぎ」である。 ねぶか(根深、葱)ともいう。 真冬は白ネギ収穫の最盛期でもある。 

 白ネギの主成分、アイリンは酵素(アリイナーゼ)と反応し、匂いの強いアリシン(硫化アリル)に変化する。 疲労回復、体力増強にはねぎをなるべく大きく切るのがよいとされ、抗菌・抗ウイルス効果、風邪予防や免疫力アップを期待するには、揮発性のアリシンがまだ残っているうち、つまり切ってから1時間以内に食べるのが良い。 アリシンはV.B1の吸収をアップするとともに大腸がんへの抗がん作用をもつとされる。 アリシンは時間が経つとスルフィドとなる。 このスルフィドには血栓予防効果(抗血小板作用)があり、動脈硬化性疾患の予防に役立つ。 アリシンの供給源には、ネギの他に、ニンニク、タマネギ、アサツキ、ニラ、ラッキョウ、りーキ、エシャロットなどがある。 

 ネギの青い葉の部分には、カロテンやV.C、Caが比較的多く含まれ、これらの栄養素の補給に役立つ。 VCには抗酸化作用、カロテンには美肌効果が期待されている。 厳寒期を迎え、ネギを食材の一つに入れ、健康維持、増進に役立てたいものである。

葱白く洗ひたてたる寒さかな   松尾芭蕉
白葱のひかりの棒をいま刻む   黒田杏子
易水に葱流るる寒さかな     与謝蕪村

冬牡丹サイズ小
冬牡丹・島大臣 (中島澄夫 撮影)
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プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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