肥満とやせの罪

 今週は全国的に冬型気圧配置が強まり、暴風雪への厳重な警戒が必要なようだ。 いよいよスキーシーズンの到来だが、ウインタースポーツに縁のない人にとっては過食と運動不足に注意が必要な季節でもある。

 その人の体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割って算出する体格指数(BMI)が25を超えると、「太りすぎ」、「肥満」、「過体重」とされ、18.5を下回ると、「やせ」とみなされる。 おへそ回りの腹囲を巻尺で測り、85cmを超えれば内臓脂肪型肥満の可能性が高く、すでにいくつかの健康障害を抱えている人が多い。

 米コンサルティング大手のMcKinsey & Companyの研究部門であるMGI(McKinsey Global Institute)が先月発表した報告書によると、世界人口の約3割にあたる21億人が肥満か過体重であり、世界の死因の約5%は肥満に関連していると推算している。 驚くべきはこのまま特別の対策をとらないと、肥満人口は2030年までに、世界の成人人口のほぼ半数に達するとする予測である。 各国政府や飲食物の製造・販売業者を含めた肥満防止の総合的対策が急務であるといえる。

 厚労省が今月9日に公表した最新の国民健康・栄養調査によると、女性で「やせ」と判定された人の割合が12.3%と増加し、8人に1人が「やせ」で、これは1980年以降最も多くなったというから、これも無視できない現象である。 女性の「やせ」を年代別にみると、20歳代で最も高く21.5%に達する。 「やせ」は50歳代の8.5%までは年齢を重ねるごとに減少するが、60歳代で10.3%、70歳代で11.9%と再び上昇する。 女性の肥満は20.3%で、勿論「やせ」より多いが、近年減少傾向であり、一方男性の肥満は28.6%であった。 男性の「やせ」は全体で4.7%であった。 過去10年を見ると、女性は「やせ」の比率が増加傾向にあり、男性は肥満が30%前後で高止まりの状態が続いている。

 今年も行事の多い年末年始を迎えた。 若い「やせ」の女性は、「しっかり運動してバランスの良い食生活の充実」をはかり、肥満男性は「しっかり運動してカロリー制限」を心がけたいものである。 

いざ行かん雪見にころぶ所まで    松尾芭蕉
大空に伸び傾ける冬木かな      高浜虚子
斧入れて香におどろく冬木立     与謝蕪村

けし2
ヒマラヤの青いケシ(H26.11.17 宇都宮市郊外にて撮影)
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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