迫る糖尿病人口4億人

 国際糖尿病連合(IDF)による最近の発表によると、2013年の世界における糖尿病人口(対象:20~79歳)は、3億8200万人となり、これは10年前に比べて2倍の増加という。 日本でも2012年版の「国民健康・栄養調査」によると、予備軍を除き約950万人の患者がいるとされ、このところ調査ごとに増えている。 糖尿病は血管病で、目や腎臓障害に加えて心筋梗塞や脳卒中を招くことも多いので、予防に本腰を入れる必要がある。

 糖尿病患者は中国、インド、アフリカなど経済成長の急速な国々で近年急増しており、糖尿病人口の約80%は中低所得国の住民であるため、満足な治療を受けられない患者も増えているとされる。

 予防では、まず炭水化物の取りすぎに注意することが肝心である。 メキシコは国策として糖分を含む清涼飲料やファーストフードなど高カロリー食品への特別課税を本年1月より開始した。 清涼飲料への課税は、すでにフランスやハンガリーでも実施している。 米国カリフォルニア州でも加糖飲料への課税法案が提出されるなど、今後は各国で加糖飲料への特別課税を強化する動きが高まりそうだ。

 我々が毎日食べる食品は大きく分けて、酸性食品とアルカリ食品に分けられる。 フランス国立保健医学研究所、パリ第11大学、メキシコ国立公衆衛生院などの共同研究グループによる14年間の追跡調査研究(対象:フランス在住女性6万6485人)によると、酸性食品を食べすぎると、2型糖尿病リスクが56%上昇したという。

 食品に含まれるミネラルが酸性を示すものとして、塩素、リン、硫黄があり、アルカリ性を示すミネラルにはNa,K,Ca,Mgがある。 食品を約450°Cで燃焼させ、残った灰を水に溶かし、そのpHを測定すれば酸性食品かアルカリ性食品かが分かる。 酸性食品には、肉類(牛肉、豚肉、鶏肉など)、卵、魚類、穀類(米、パン、お菓子など)、チーズ、バター、落花生、ビール、砂糖などがあり、アルカリ食品には野菜(キャベツ、大根、ニンジン、ゴボウ、サツマイモなど)、果物、海藻(わかめ、昆布、ヒジキなど)、キノコ、大豆、ワイン、コーヒー、漬物(梅干し、たくわんなど)などがある。

 食事は酸性食品に偏ることなく、アルカリ食品とのバランスを考えて、時間をかけてゆっくり、楽しみながら食べるよう心がけたいものだ。

 絵所を栗焼く人に尋ねけり         夏目漱石
 秋茄子を二つ食べたるからだかな     栗林千津
 ほの赤く掘起しけり薩摩芋         村上鬼城  

 
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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