STAP細胞問題への私見

 STAP細胞は存在するのか。 現在、検証が続いているが、やり方次第で簡単には結論できない可能性もある。 存在すればやはり世紀の大発見の一つであろう。 時間をかけて慎重に検証すべきである。 発表者が若いまだ熟成していない小保方晴子氏(理化学研究所・再生科学総合研究センター・研究ユニットリーダー)という女性研究者であったこともあり、発表論文データの一部に不正が見つかり、最終的に著者の同意を得て論文が取り消しとなったのは残念であった。 

 研究論文の一部不正が問題化した際に行われた理研上層部のTV会見を観たが、彼らの目つきと言動は異常ともいえるほど冷たく、まるで鬼の首をとったかの様相であった。 出る首をとる日本人のいじめ体質を垣間見る気がしたのは私だけであろうか。 

 科学研究では、どんな研究に対しても厳しい目と、一方では温かい目が必要である。 特に若い研究者の場合、いくつもある障害を乗り越えながら、段階を踏んで成長するもので、最初から有能で完璧な研究者など存在しないといえる。 周囲は、やる気のある若い研究者が少々へまをしても、その道を応援はすれど、それを阻むものであってはならないと思う。

 小保方氏の研究を指導する立場にあり、再生科学総合研究センター・副センター長であった笹井芳樹氏は結局、袋叩き状態となり、疲労困憊で心身ともに極限状態を超え、8月5日突然自らの命を絶ってしまうことになった。 研究所のサポートのなさが悔やまれる。  生命科学分野で多くの業績をあげられ、再生科学の先導者であった笹井氏を失うことになったのは残念という他はない。

 人はどんな立場にあっても、夢のある研究には温かい心をもって応援する心を持ち続けたいものだ。


  瓜もみの加減も馴れて大暑かな     中村汀女
  蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな      芥川龍之介
  涼しさの肌に手を置き夜の秋       高浜虚子

庭の蝶
我が家の庭のナンキンハゼに止まり仲良しのナガサキアゲハ(中島澄夫撮影)
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中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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