盛夏とエボラ熱の流行

 早や盛夏の8月(葉月)である。 「葉月」の語源は、新暦では9月上旬から10月上旬の秋に当たるため、葉が落ちる月「葉落ち月」が転じて「葉月」となったとか、稲穂が張る月として「穂張り月」「張り月」が転じて「葉月」になったとするなど諸説があるようだ。 

 今日7日は暦の上では「立秋」に当たり、この日が正真正銘、暑さの頂点で、明日からの暑さは「残暑」となる。 手紙や文書上のあいさつでは、「暑中見舞い」から「残暑見舞い」へと変わることになる。

 さて、西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネ、アルジェリアの4か国では、この夏、急性ウイルス感染症のエボラ熱が猛威を振るい、WHOの発表によれば4日までに1600人余りが感染し、932人が死亡したという。 医療関係者への感染も数十人に達し、年内に収束させるのは難しいようだ。 

 エボラ熱ウイルスは血液や体液を介して数個のウイルスが体内に侵入しただけで感染が成立するとされ、発症後の致死率は50~90%と高い。 死亡率が高いことからサスペンス映画やパニック映画の題材となるウイルスでもある。 インフルエンザ様の症状で突然発症し、発熱、頭痛が100%、咽頭痛、胸痛、腹痛、筋肉痛が80%、出血(結膜、鼻腔、口腔、歯肉、皮膚、消化管など)が70%にみられ、進行すると出血が目立つのでエボラ出血熱とも呼ばれる。 治癒しても失明など重い後遺症を残すことが多いようである。 ウイルスの自然界における宿主はコウモリである。 

 当初の流行は、ギニア、リベリア、シエラレオネの3か国に限定していたが、国境を接していないナイジェリアで感染者が出たため今後、空路での感染拡大が懸念される。 WHOの要請で、日本を含めて各国から医師の派遣も続くが、現地では医療関係者の不足が深刻さを増していると伝えられる。

 交通手段の発達で世界は格段に狭くなっており、致死率の高い感染症の動向には十分注意して行動したいものである。



   秋来ぬと目にさや豆のふとりかな           大伴大江丸
   川半ばまで立秋の山の影                桂 信子
   本といふ紙の重さの残暑かな              大川ゆかり
                
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プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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