殺人アリの日本上陸

 畑を耕して作物を作るときの気配りとして、害虫のアブラムシやナメクジ、アリなどへの対策がある。 最近はカラスが増え、トマト、トウモロコシ、キウリ、ナス、南瓜、ズッキーニなどを平気で食べ荒らすので、収穫期前に、防鳥ネットを張ることも当地では必須である。 
 さて、5月26日、兵庫県尼崎市で、中国から貨物船で運ばれたコンテナ内部に強い毒を持つことで知られる南米原産の「ヒアリ」(火蟻、fire ants)の成虫と卵が発見され、続いてコンテナを一時保管した神戸港でも、コンテナから2,30m離れたアスファルトの亀裂にヒアリが100匹あまり群がっているのが確認され、数日間で駆除したと環境省が発表した。

 一般にアリは女王アリ、雄アリ、働きアリによって寿命が異なり、女王アリの寿命は10~20年と長命で、100万個以上の卵を産むのに対し、雄アリや働きアリは短命で、雄アリは数カ月~1年、働きアリは1~2年の寿命とされる。

 ヒアリは体長が2.5~6mmで、ユニークな色をしており、体は赤茶色でお尻は黒い。 お尻に毒針があり、激しい攻撃性をもって人や動物を刺す。 刺されると、お線香の火を押し付けられた時のような強い痛みと、腫れ、かゆみ、吐き気、めまい、手の震え、血圧低下、動悸などを起こし、最悪の場合アナフィラキシーショックで死亡する。 本来は南米のみで生息していたが、繁殖力が旺盛で、現在は米国、オーストラリア、中国、香港、台湾、フィリピン、タイ、カリブ海など世界各地で確認されている。 米国では年間1400万人以上の人が刺され、死亡率は約7%といわれる。 高齢者や子供は特に注意が必要だ。

 どんなアリも園芸や農業には歓迎されないが、こんなアリが日本に定着しないよう願いたいものである。 万一、赤みを帯びた火蟻を見つけた時は自分で処理しようとせず、役所や保健所に届けたい。

母美しトマトつくりに面痩せず  杉田久女
子の為の朝餉夕餉のトマト汁  星野立子
トマト熟れ鳴かないカラスすぐそばに  中島澄夫

29年ミニトマト1
最盛期を迎えた自作のミニトマト (2017年6月24日 撮影)

H29中玉トマト
中玉トマトも食べ頃に (2017年6月24日 撮影)
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介護へのロボット導入

 超高齢社会を迎えて、自立した生活を送るのが難しくなり、要支援、要介護の高齢者が増える一方で、ワザを持って働く人材は多くない現状がある。 介護福祉士の資格を持つ優れた介護人材の確保は、老人ホームや介護老人保健施設の重要課題の一つである。 平成28年の法律改正により、介護福祉士の資格を持つ外国人が日本国内で介護業務に従事するための在留資格が設けられたことに伴い、ベトナムなどからの介護留学生の受け入れプロジェクトが始まりつつある。

 介護現場における人材不足を補い、効率を上げる施策として、近年各種ロボットの活用が検討され実用化されつつある。 介護ロボットには、大別して、1)入浴、移乗、排泄、など介護業務を支援する介護支援型ロボット、2)リハビリ、歩行、食事、読書など被介護者の自立支援をする自立支援型ロボット、3)癒しや見守りをしてくれるコミュニケーション・セキュリティ型ロボットの3種類がある。

 国立法人「日本医療研究開発機構」は、昨年8月から今年3月まで、会話機能を搭載したコミュニケーションロボットを要介護の65歳以上の866人に適用して利用者の自立度への影響を検討したところ、34%に改善が見られたと発表した。 特に効果があったのは、自ら自分を健康管理する「セルフケア」、歩行や手足の使用などの「運動・移動」、イベントへの参加などの「社会生活」、の3つの分野であったという。 

 ロボットと会話を楽しむのみならず、生活の自立度の改善まで見られたとする結果は、今後のロボットの活用範囲をさらに広げるもので、近い将来、介護領域でロボットが大きな貢献役を果たすことが期待される。

大いなる知恵袋もち生身魂  大西昭子
常々に前向き思考生身魂  津田喜美
茶目ツ気は未だ健在生身魂  堀口まゆみ

カイツブリの浮巣
カイツブリの浮巣と抱卵 (2017年6月12日 撮影)

自邸のアジサイ1
家の庭で咲いた紫陽花 (2017年6月11日 撮影)

禁煙週間

 日が長くなり6月入りを実感する. 庭のアジサイが玉状に太り、グリーンカーテンとすべく種蒔きした軒先の朝顔が10㎝ほどに伸び、畑ではキュウリが早くも4本採れて,ミニトマトも色づいてきた。 夏本番も近いが、今月からハガキ料金が10円上がって62円となったので気を付けたい。

 5月31日は「世界禁煙デイ」(World No-Tobacco Day)に指定され、禁煙を推進するための記念日で、国際デイの1つである。 今年の世界禁煙デイのWHOテーマは、「タバコ:成長への脅威」であり、「タバコにノーと言える社会をめざそう」をスローガンにしている。 日本では、6月6日までの1週間が「禁煙週間」である。 厚労省や日本医師会、がん対策推進協議会が中心となり非喫煙者がタバコの煙を吸い込む「受動喫煙のない社会を目指して~タバコの煙から子供たちを守ろう」をテーマに各種の取り組みが行われている。 2020年の東京オリンピックを控えて、日本では飲食店や職場、家庭での受動喫煙防止の法整備が求められており、一部の反対勢力をいかに封じ込められるかが問われている。

 WHOの最近の発表によると、喫煙による死者は全世界で年間700万人以上に達しており、その8割以上が低・中所得国に集中しているというから深刻である。 因みにWHO発表によると、2015年の15歳以上の年齢標準化喫煙率は、インドネシア男性76.2%、女性3.6%、中国男性47.6%、女性1.8%、日本男性33.7%、女性10.6%、英国男性19.9%、女性18.4%、米国男性19.5%、女性15.0%、となっている。

受動喫煙のない社会確立は喫緊の課題であり、この世に生きる万人の努力目標といえる。

紫陽花や己が気儘の絞り染  小林一茶
朝顔に我は飯食う男哉  松尾芭蕉
夕晴の雲や黄色に瓜の花  各務支考

花菖蒲1
花しょうぶ:油が淵花しょうぶ園にて(2017年6月4日撮影)

菖蒲園写生1
花しょうぶ写生大会:碧南市油が淵花しょうぶ園にて(2017年6月4日撮影)

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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