ゲーム依存症の増加

若い人たちがスマートフォンやインターネット、ゲーム機器などを使ってゲームに夢中になる姿を見かけることが増えてきた。 この傾向は日本だけでなく世界的な潮流のようだ。 厚労省の2013年に10万人を対象にした実態調査によると、ネット依存の中高生は全国で51万8千人にのぼり、Young KS の20項目基準(1998年)に基づいて分析すると、中高生の8%がゲーム依存症(ゲーム中毒)で、若年層での増加が目立ったという。

 昨年、鹿児島県の心療内科・増田医師が県内の小中高生6千人を調査したところ、ゲーム依存症は何と4年間で2倍に増えており、特に小学校低学年の男子では児童の15%がゲーム依存症の状態だったというから、これは深刻な社会問題である。

 ゲームに夢中になると、時間観念が薄れる結果、生活リズムが狂い、やがては寝不足から遅刻の常習、不登校へと発展しやすく、姿勢は悪くなるし、コミュニケーション能力が低下し、問題行動を起こしたり、性格異常をきたすこともまれではない。 

 先ずは子供を持つ親の監督と見守りが何より大切で、少なくとも小学校2~3年生までは、ゲームを禁止すべきだろう。 許可する場合も個室ではなく、居間のような人目の届く範囲内で行わせ、1日30分以内とするなど、工夫を凝らしたいものだ。 この時期、老いも若きも、家族ともども外へ出て、ウインタースポーツを楽しみたいものである。


足迹のあわれいつ迄残る雪  小林一茶
ほっかりと梢に日あり霜の朝  高浜虚子
枯菊を残らず刈りて春を待つ  阿部みどり女

赤倉観光スキー場
赤倉温泉スキー場 エレガントコース (2017年2月19日 撮影)

岡倉天心堂
雪で埋まった岡倉天心堂:新潟県赤倉温泉スキー場にて (2017年2月19日 撮影)


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カカオの抗酸化作用

 今日はバレンタインデー、269年にローマ皇帝の迫害により殉教したローマ司教・聖バレンタインの記念日である。 聖バレンタインデーは世界各地で恋人たちの愛の誓いの日とされ、様々な祝い方がある。 日本では女性が男性にチョコレートを贈る習慣が定着し、2月上旬はお菓子メーカーが活気づく季節でもある。 最近では「本命チョコ」だけでなく、「義理チョコ」、「友チョコ」、「自己チョコ」もみられて、結構賑やかである。 私が見ている老人ホームでは、例年、入所者全員で手作りチョコレートに挑戦である。

 カカオ豆に含まれるカカオポリフェノールには、体内の活性酸素を消去し、悪玉のLDL-コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化を予防する作用があるとされる。 カカオ豆は西アフリカ、東南アジア、中南米などが主産地で、蛋白、食物繊維、鉄、銅、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、カリウムなども豊富に含まれ、その抗酸化力は赤ワインの2倍ともいわれ、老化防止の観点からも注目されている。

 カカオに含まれるテオブロミン(Theobromine)は、ココアの苦味成分で、テオフィリンの異性体、キサンチンの一つであり、自律神経調節作用を持ち、適量でストレス解消や咳を抑えるのに役立つ。 犬ではテオブロミンの代謝速度が遅く、有害となるので注意が必要である。

 内閣府の国家重点研究の一つで、理研、京大、筑波大などが参加する「革新的研究開発推進プログラム」によると、カカオ分が70%以上のチョコレートを、男女30人(男15人、女15人)に、1日当たり25g(5g×5枚)を4週間にわたり摂取させ、摂取前後の大脳皮質の量をMRI画像で評価したところ、大脳皮質量が平均1.1ポイント増加したという。 45~55歳の女性の約60%では、特に増加がが顕著だったという。 神経線維の増加も見られたとしている。 大脳皮質の量が増えれば認知機能が改善され、認知症の予防に役立つことも期待される。
 
 高カカオチョコレートは甘味は少ないが、カロリーや脂質の高いものがあり、また残留農薬の問題もあるので、食べ過ぎには十分注意して楽しみたいものだ。
 
いつ渡そバレンタインのチョコレート  田畑美穂女
中年やバレンタインの日は昨日  小西昭夫
やけに効くバレンタインの日の辛子  三村純也 

八方尾根スキー場サイズ小
曇りの八方尾根スキー場・競技前の兎平ゲレンデ

 

夜間頻尿と食塩

 就寝中に3回以上の排尿がある場合、夜間頻尿という。 夜間頻尿は眠りが中断されるので、誰にとっても厄介で、特に高齢者にとっては、つらい症状の一つである。 原因は一様でなく、過活動膀胱、膀胱炎、前立腺肥大、高血圧、糖尿病、心不全、慢性腎臓病、睡眠時無呼吸症候群、睡眠障害など多彩である。 

 長崎大学の研究グループの報告によると、高食塩摂取群低食塩摂取群に比べて夜間の排尿回数と排尿量がいずれも多く、食塩摂取量は夜間頻尿の独立した増悪因子であることが分かったという。 高齢者の夜間頻尿では、薬物療法として、過活動膀胱では抗コリン薬(ベシケアなど)、前立腺肥大ではα1受容体遮断薬(ユリーフなど)の処方を見ることが多い。 食事中の減塩は、薬物療法の前に、まず実行してみたい生活習慣の改善である。 

 冬は鍋料理など体が温まる濃い味の料理が増え、塩分のとり過ぎになりやすい。 また寒いと、かく汗も少なく、循環血液量が増え、夜間頻尿となりやすい。 夜間頻尿の傾向を認めたら、まずは減塩を実行してみたいものである。

両の手に朝茶を握る寒さかな  杉山杉風
ここに居るはずもないのに冬の夜  臼井昭子
寒けれど二人寝る夜ぞ頼もしき  松尾芭蕉

紫晃サイズ小
冬牡丹 「紫晃」  (2017年2月5日 撮影)

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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