夫婦喧嘩の結末

 長年、夫婦生活をしていると二人の意見が合わず夫婦喧嘩となることは少なくない。 同性婚は異性婚に比べて夫婦喧嘩は少ないといわれるが、異性婚の夫婦げんかで、二人がとる態度でかかりやすい病気がわかるという研究結果が発表された。 米国ノースウェスタン大学の研究グループによるものである。

 異性婚の夫婦約160組を選び、20年以上にわたり5年ごとに研究室に来てもらい、意見の合わない話題を提供し、話し合う状況をビデオに録画して分析したものである。  意見の合わないときに怒りを強く表に出し爆発するタイプの人は、心疾患にかかるリスクが高くなり、一方で怒りを抑え込み対話を拒否するタイプの人は、肩こりや背中の痛みなど筋肉・骨格系の障害リスクが高くなったという。

 東西を問わず、 「夫婦喧嘩は犬も食わない」(One shoud not interfere in lover's quarrel.)といわれ、時に騒然となり、何も寄せ付けない迫力を持つこともある。

 喧嘩はしないことがベストであるが、これは難しい。 個性の異なる二人の共同生活が夫婦生活だからである。 怒りを爆発させるタイプの人は、自分の怒りをうまくコントロールする練習をするのが良い。 また対話を拒否するタイプの人は、ガス抜きで程よく自分の怒りを発散させ、感情を押し殺さない練習をするのが良いようだ。 心したいものである。

朝顔の花から土用入りにけり  小林一茶
朝顔は酒盛知らぬ盛りかな  松尾芭蕉
夏山や一念発起白い花  中島澄夫

ハスの花H28
スイレン開く:信州・開田高原にて(2016.7.29撮影)

平湯大滝H28
夏の奥飛騨・平湯大滝(2016.7.24 撮影)
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旅行と認知症予防

先日、フランスの観光都市ニースでは、フランス革命記念日で花火大会を楽しむ群衆の中へ、25トントラックがジグザグ走行で突っ込み、84人が死亡するという痛ましい事件があった。 あってはならないテロ行為である。 ISが犯行声明を出したが、詳細は分かっていない。 続いてトルコでは、軍部の一部がクーデターを起こし、クーデターを企てだ反乱勢力の104人、市民を含む民間人らの161人、合計265人が死亡したと伝えられている。 政情不安定はしばらく続きそうである。

 夏休みを前にして、旅行を計画する人も多いこの頃だが、ヨーロッパ方面への旅行を控える動きが懸念される。 安全あっての旅行である。

 さて、よく旅行することは、認知症の予防に効果的だとする発表があり、旅行好きの人には朗報である。 東北大学加齢研究所と旅行社の共同研究によると、過去5年間の旅行回数が多い人ほど、人生に対する満足感が高く、旅行先の文化や歴史を知りたいといった、文化の見聞を旅行の動機とする傾向の強い人ほど、認知機能が良く保たれていたという。

 これらの予備的研究を踏まえて、本年7月よりさらに3年間にわたり、旅行が脳に及ぼす影響を医学的に調べ、旅行と認知症予防の相関関係を明らかにする研究をスタートするという。

 旅行には試練も伴うが、旅行は出発前、旅行中、旅行後を含めて、多くの人にとって楽しい行事であり、できれば写真とか俳句とか歴史探索とか、自分なりの目的意識やモチベーションをもって出かけることができれば、脳の活性化につなげることができそうだ。

朝顔の蔓の自由のはじまりし  稲畑汀子
きりきりと朝顔も時も右廻り  尾上有紀子
朝顔の蔓のゆくへは風の中  北川とも子

朝顔のグリーンカーテン
今年、初めて試みた朝顔のグリーンカーテン:2階まで伸長 (2016年7月18日撮影)

腸内細菌とうつ病

 腸内細菌と人間がかかる病気や免疫との関わりについての研究が進んでいる。 近年、腸内善玉菌の効能を特化したヨーグルトが次々と発売され、注目の的である。 胃がんの病因となる胃内ピロリ菌の除菌を助けるLGー21乳酸菌、メタボの改善に効果を発揮するとされるガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株のヨーグルト、ストレス緩和のC-23ガセリ菌、皮膚機能改善効果を示すLBー81乳酸菌、花粉症症状を緩和するBB-536ビフィズス菌やL-92乳酸菌、風邪・インフルエンザ予防など免疫強化作用を持つ1073R-1(ブルガリア菌)のR-1ヨーグルトやクレモリス菌FC株のカスピ海ヨーグルト、整腸作用の強いLKMー512ビフィズス菌のヨーグルト、痛風改善効果を示すPA-3乳酸菌のプロビオヨーグルトなど百花繚乱の観がある。

 この頃は、鉄分、ラクトフェリン、オリゴ糖など特殊な成分を配合したものもあり、また生きたまま大腸まで届きやすくした製剤(ビフィコロンなど)や各種プレーンヨーグルトなども登場している。

 お目当てのヨーグルトを1個買って来れば、ヨーグルトメーカーと牛乳パックを使って、家でも簡単に作れるので便利である。 

 さて、国立精神神経研究センターの研究グループによる最近の発表によると、うつ病の人は健康な人に比べて、腸内のビフィズス菌など善玉菌が少なく、菌数が一定以下になるとうつ病を発症する確率が高くなるという。 

 研究では、43名のうつ病患者と57名の健常者を対象に糞便を採取し、1g当たりのビフィズス菌乳酸菌(ラクトバチルス)の菌量をPCR法で測定し比較した。 その結果、うつ病患者では健常人に比べ善玉菌が有意に低下しており、ビフィズス菌の菌量(中央値)は糞便1g当たり健常人では100億個あるのに対し、うつ病患者では32億個と少なく、ラクトバチルス菌は健常人で398万個あるのに対しうつ病患者では79万個と低値であった。 ビフィズス菌が約34億個以下、ラクトバチルス菌が約309万個以下の人は、うつ病を発症しやすくなり、発症リスクはそれぞれ3倍、2.5倍にになるとしている。

 うつ病の主因は、「幸せホルモン」とも呼ばれる脳内神経伝達物質の一つである「セロトニン」の不足であるとされ、セロトニンの生成には腸内細菌(善玉菌)の助けを必要とする。 セロトニンの約90%は腸内にある。 セロトニンの前駆物質である5HTPを脳に運ぶ任務を善玉菌が担っているとされることから、うつ病の治療では腸内の善玉菌を増やす工夫が必要となる。 抗うつ薬に代わる新しい治療の道が開かれる可能性を秘めた発展である。 

蛍狩われを小川に落としけり  夏目漱石
オクラ伸ぶ花は太陽真に受けて  中島澄夫
花と実と一度に瓜の盛りかな  松尾芭蕉

オクラ2016
勢いよく伸び始め収穫も始まった我が家のオクラ (2016年7月6日 夕 撮影)
 

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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