サヨナラ 2015年

 今日は陰がきわまり、陽に転じる冬至である。 「一陽来復」で、これから日が伸び始め、ゆず湯に入って、カボチャを食べれば、もうXマスから仕事納めとなり、我が家は例年、志賀高原スキー場で一家合流となる。 これから日は伸びるが、急に寒くなるので体調管理には十分気をつけなばならない。

 冬至には運気が上がるので、さらに運が上がるように「」のつく食べ物を食べるのがよいとされる。 カボチャは「南瓜」(なんきん)またはパンプキンと、「ん」が付いており 、大根、レンコン、ニンジン、ミカン、寒天などもよいとされる。 カボチャを食べる風習は全国的だが、地域によって食べる風習は違うようだ。

 愛知県警の調査によると、県内で昨年1年間に車の運転中に病気で体調が急変し、死亡した人は、12月に最も多かったという。 運転中の病死者総数は42人で、そのうち2割の9名が12月だったという。 死因はくも膜下出血や急性心筋梗塞などで、9名は全員60歳以上であった。 先日(12/17)、愛知県新城市の国道で起きた事故では、81歳男性の運転する車がセンターラインを越えて対向車と正面衝突し、2名死亡したが、遺体解剖の結果は男性の大動脈破裂による意識消失が原因とされた。 高血圧と大動脈瘤があったと推定される。 

 12月にダントツで多い事故として、掃除中にけがをして救急搬送される人の数がある。 東京消防庁によると、2011~2014年の4年間で掃除中にけがをして救急搬送された人は、2941人で、12月に最も多い。 大師走は大掃除の季節でもある。 高いところを掃除中に脚立や椅子から落下したり、掃除機のコードに足を引っ掛けて転倒したり、高所の物が落ちて体に当たったりしてケガをしやすい。 大掃除では、足場の安全に万全の対策をとったうえで行うよう気をつけたい。 

今年は3つの台風が同時に発生したり、浅間山や阿蘇山が爆発したり、鬼怒川が豪雨で氾濫したりと、異常気象による災害が目立った年でもあった。 今後加速する可能性もある。 改めて、「転ばぬ先の杖」という言葉の意味をかみしめたいものである。 英語圏では、「Look before you leap.」 (飛ぶ前に見よ!)という。

 さて、今日で本年のブログ締めとしたい。 訪問してくださった皆さんに感謝します。 平和で住みよい社会になることを祈念しつつ、皆さんのご健勝と益々の発展を祈ります。

人波や大吊橋にもみじ風  中島澄夫
大吊橋揺れ夢心地秋うらら  中島 葵
大吊橋眼下濃もみじ薄もみじ  中島 葵


熊本・吊大橋

九重”夢”大吊橋(長さ390m、高さ173m、幅1.5m、 大分県九重町にて 2015年11月15日撮影)
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気象病への心構え

 昨夜から今朝にかけて春の嵐の如くに強風が吹き、しばらく楽しませてくれていた庭のナンキンハぜの紅葉が一気に落葉し、朝見ると丸裸である。 気温は急上昇し、海を隔てた隣の三重県では日中の気温が25度を超え12月としては観測史上最も高い夏日を記録したという。 当地の名古屋でも22.6℃で、12月としては最も高かったようだ。 昨日までの寒さとは一変し寒暖の差が大きい。

 その昔から天気の変化によって起こりやすい病気が知られており、気象の変化によって発症したり、病状が悪化したりする疾患を総称して「気象病」と呼ぶことがある。 脳梗塞、心筋虚血、気管支喘息、メニエール病、神経痛、片頭痛、リウマチ、などは多かれ少なかれ気象との関係が指摘されている。 同じ脳梗塞でも、寒い冬には心房細動に起因する脳塞栓症が多く、暑い夏には動脈硬化に起因する脳梗塞が多くみられる。 メカニズムの詳細は不明だが、脱水と温度差、気圧差、湿度差がリスクを高めていると思われる。

 異常気象が続く近頃は、大きな気象変化が起こりやすくなっているので、天気予報に注意して体調管理に役立てたい。

 最近、岡山大学の予防歯科の研究グループが明らかにしたところによると、天気と歯周病にも深い関係があるという。 予防歯科を受診した約2万人のうち原因不明で歯茎の痛みや腫れを訴えて受診した人の発症時の気象条件を調査した結果、1時間ごとの気圧が急激に低下した日の2日後と、1時間ごとの気温上昇が大きかった日の翌日に発症するケースの多いことが分かったという。 気圧や気温の変化が歯周病菌の増殖に関与している公算が大きいというわけだ。 

 天気予報と同じように、近い将来「歯周病リスク予報」が出せるようになるかも知れないというので期待したい。

ねぎ白く洗ひたてたる寒さかな  松尾芭蕉
ともかくもあなたまかせの年の暮  小林一茶
かつぎ荷を雪にもたせて憩ひ居り  中村汀女
大寒の埃の如く人死ぬる  高浜虚子

徳性寺と蓮如上人
徳性寺と蓮如上人像(石川県にて2015年11月7日撮影)

職場のストレスチェック

 今年も早くも年の暮である。 日の入りが早いので仕事が終わって帰宅時にはもう真っ暗で完全に夜である。 せわしさに拍車がかかるようだ。 年末に忙しいのは、整理整頓にくわえて、Xマスカードや年賀状の仕事が増えることもある。

 さて、近年職場の人間関係が悪くなり職場を辞めたり、うつ状態やうつ病になる例が多く、メンタルヘルス対策の充実、強化が急務となっている。 昨年6月に労働安全衛生法が改正され、従業員50名以上の全事業所でストレスチェックが義務化されることになった。
労働安全衛生法改正のポイントは3つあり、1)50名以上の事業所では全従業員へのストレスチェックを行う、2)高ストレス状態の従業員へは保健師・医師の面接を行う、3)面接後、医師の意見を聞いた上で必要に応じた就業上の措置を行う、の3点である。  

 事業者はストレスチェックを年1回実施する必要があり、本年12月1日より来年11月末までに1回目を実施する必要がある。 今のところ労働者に受ける義務はない。 50人未満の事業所での実施は努力義務となっている。

 ストレスチェックは質問票を使って、働く人の心理的な負荷を数値化して評価するもので、結果を踏まえて適切な措置をとることが求められる。 厚生労働省はすでに質問票を作っており、「5分でできる職場のストレスチェック」をウェブサイトに公表している。 各事業所は、個人のプライバシーを守秘するとともに、ストレスの集団分析とその結果を踏まえた職場の環境改善を図るべく常に努力することが求められる。 働く人の心の問題を定期的にチェックする制度ができたことは大変良いことだと思う。

うつくしや年の暮れきりし夜の空  小林一茶
年の瀬のうららかなれば何もせず  細見綾子
一人身の心安さよ年の暮  小津安二郎

ハスの花(熊本)
ハスの花:別府温泉 海地獄にて (2015年11月15日 撮影)

ドライスキンと低温やけど

 寒さと乾燥の冬がやってきた。 影響をもろに受けるのが人体では皮膚である。 皮膚の最外側は角質層でその最表面は皮脂膜で覆われている。 加齢とともに皮脂分泌量が減るので、角質細胞間脂質が減少して角質に隙間ができ、皮膚のバリア機能が失われることになる。 冬季における大気の乾燥は皮膚の水分蒸散量を増やし、ドライスキンとなって痒みが増え、皮膚瘙痒症の発症が増加する。 比較的小さな外的刺激で傷つきやすいので作業では手袋を使いたい。 冬季のスキンケアでは、清潔と乾燥のケアが重要性を増し、男女を問わず,保湿剤(ワセリンなど)を上手に塗ってやる工夫が必要となる。

 近年エアコンの普及で寒さ凌ぎは比較的簡単になったが、省エネもあり局所暖房機として電気毛布、こたつ、カイロ、湯たんぽなどを使う頻度が増える。 44度Cという触って気持ちの良い温度でも、3~4時間接触し続けると、発赤や水泡形成など低温やけどを起こすので注意する必要がある。 

 低温やけどの特徴は、皮膚は勿論、皮下の脂肪細胞組織にまで及ぶ深いやけどを起こすことで、脂肪細胞が壊死すると皮膚の色は白色に変わり、さらに灰白色、黄色と変わり黒くなることもある。 高温やけどでは、まず冷やすことが治療の第一歩だが、低温やけどでは冷やしても無効である。

 低温やけどでは、湿潤療法が有効で、厚くワセリンを塗り、やけど部分をガーゼかラップか人工創傷被覆材で覆ってやるのが良い治療法となるので、頭に入れておきたい。

着ぶくれてゐても見つけてくれる人   石塚直子
買ひました三割引の冬帽子   名護靖弘
冬帽子かむりて勝負つきにけり   大串 章

熊本城1
秋の熊本城と銀杏(2015.11.16 撮影)

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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