電子タバコの普及

 近年、愛煙家を中心に注目の商品に電子タバコ(Electronic cigarette)がある。 紙巻きたばこに似た吸引器を口にくわえ、吸い口で吸うと専用カートリッジ内の液体が電熱線の発熱で霧状となり、その微粒子をタバコの煙のように吸う装置である。 Vape(ヴェイプ)とも呼ばれる。 筒の中にバッテリーが入っており、火気を用いないうえに燃焼に伴うタール一酸化炭素なども発生しない。 香りや味を加味した製品やニコチンを含む液体を使用した製品があり、従来のタバコの代替とすることができる。 タバコの先端から副流煙が発生しないという大きな利点がある。 受動喫煙の心配がないことになる。 副流煙は、喫煙者が吸い込む主流煙に比べ、はるかに多くの有害物質を含むので、周りの人には助かるわけだ。

 電子タバコは近年、欧米を中心に急拡大しており、2014年の市場規模は約3500億円で、その半分を米国が占めるという。 英国の保健省は、このほど電子タバコで、気化したニコチンなどを吸う場合、従来の喫煙に比べ、健康被害が約95%低くなると発表した。

 これは従来のたばこの煙に含まれる有害化学物質の大半が含まれていないためであるとしている。 有害性が極めて低いとなれば、有力な禁煙支援ツールにもなり得るわけだから、利用範囲が広がることになる。

 電子タバコは、古くて新しい発展途上の製品であり、今後の研究、進展に注目したいものだ。

たばこの火手に打抜いて夕涼  小林一茶
寝むしろやたばこ吹かける天の川  小林一茶
ろうそくでたばこ吸いけり時鳥  小林一茶

開田高原牧場2
木曽・開田高原の夏/木曽馬の里 (2015.8.2 撮影)



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行ってよかった日本の城ランキング

 世界のトラベラーが選んだ「行ってよかった日本の城」トップ20が、世界最大の旅行口コミサイト(トリップアドバイザー:TripAdvisor)より発表された。 2014年の1年間の集計である。 栄誉あるトップを獲得したのは、54万国の城下町、熊本のシンボルである熊本城である。 第1位:熊本城、2位:松山城、3位:姫路城、4位:弘前城、5位:松本城、6位:犬山城、7位:備中松山城、8位:竹田城、9位:高遠城址公園、10位:二条城、 の順となっている。

 熊本城は日本三名城の一つと言われ、石垣作りの名人といわれた加藤清正により、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて築城され、1606年に完成した。 地元では銀杏城ともいわれ、御殿の前に銀杏の大木がある。 その麗しさで名高い松本城に触発されてデザインされたといわれ、松本城と同様、外壁は黒く塗られている。 桜の名所でもあり、日本さくら名所100選に選定された城でもある。

 明治時代になり、熊本鎮台が置かれた後に城の建物は次々に取り壊され、さらに西南戦争で第三の天守とも呼ばれる「宇土櫓」と一部の建物を残して、天守閣や本丸御殿は焼失したが、優美にして堅牢な石垣はほとんどが残った。 昭和35年に黒と白のコントラストが美しい大天守閣と小天守閣とが復元され、平成20年に本丸御殿が完成した。 熊本城の最大の特徴は、「清正流」の石垣で、「武者返し」と呼ばれ、上に行くほど急になり反り返って敵の侵入を防ぐ構造になっている石垣である。 

 日本の三名城は時代や定義によって諸説がある。 江戸時代の天守を基準にすると名古屋城、姫路城、熊本城の三つがランクされ、城郭の規模を基準にすると江戸城、名古屋城、大阪城の三つとされる。 日本のお城には、それぞれ歴史ロマンがあふれている。 熊本城は日本の名城の一つであり、一度は訪れてみたいお城の一つである。

群青に城輝いて蕗のとう   林良章
宵闇にくっきり浮かぶ冬の城  植田千加
いつみてもきれいなみどり熊本城  阿部舞香

開田高原2015
木曽・開田高原の夏(2015年8月3日 撮影)

 

日本人の脂肪肝

 日本人の約2割は、肥満がなくても脂肪肝になるリスクが高いという研究結果が発表され注目の的になっている。 人間は食べ過ぎと運動不足が続くと、過体重から肥満となる。 肥満には皮下脂肪型の肥満内臓脂肪型の肥満があり、健康障害を起こしやすいのは、後者である。 巻尺で自分の腹囲(ウェスト周囲径)を測定し、男性85cm以上、女性90cm以上あれば、内臓脂肪型肥満の可能性大で、腹部超音波(エコー)検査を受けると、肝臓が腎臓に比べて白く輝いて見えるので、診断は比較的容易である。 脂肪肝は自覚症状を欠くので、放置されることが多い。

 脂肪肝の原因は、肥満、飲酒、脂質異常症、糖尿病、薬物など多彩であるが、脂肪肝→脂肪性肝炎→肝硬変→肝がん、へと進行することがあるので、侮れない病気である。 血液検査では、正常のこともあるが、AST,ALT,γーGTPの上昇がしばしばみられる。

 日本人は欧米人に比べて肥満ではない人の脂肪肝発症率が高いとされる。 最近、熊本大学の研究グループは、人間ドック受診者740人を対象にして、脂肪肝の発症に関与する遺伝子変異を調べ、遺伝子変異のある人はない人に比べ、脂肪肝を発症する確率が約3倍高いことを明らかにした。 日本人の約20%はこの遺伝子変異をもっているとされる。 発症リスクの高い人は肥満がなくても、生活習慣の改善に積極的に取り組むことが求められるわけだ。

 日本人を含むアジア系人種は、欧米人に比べ、より軽い体重で2型糖尿病を発症しやすいことも知られており、アジア系人種における糖尿病予防の観点から、従来採用されている肥満基準のさらなる引き下げが検討課題となりつつある。

 夏休み中は外食する機会や飲酒機会が増え、バイキング形式の食事では自由に何でも食べることができるので、過食となりやすい。 肥満は「万病の元」と心得て、生きたいものである。

美しき緑はしれり夏料理   星野立子
一人置いて好きな人ゐるビールかな  安田畝風
若いからぬ一卓ビールの泡ゆたか  中嶋秀子

ブルーベリー2015
食べごろに熟するブルーベリー:木曽の開田高原にて(2015年8月2日撮影)

 

 

 

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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