サイバー攻撃の脅威

 今年も、今日が仕事納めである。 今年は自分の行動範囲内で自然災害が相次いだ。 木曽谷の南木曽では土石流被害で若者が1人死亡し、秋の御嶽山では白昼の水蒸気爆発で57人の犠牲者がでた。 さらに毎年スキーやキノコ狩りで訪れる白馬村で震度6の地震が起こり、多くの家屋が倒壊し一部ではなお避難生活が続く。 

 ここへきて、今度は人災である。 ソニーの米国映画子会社(ソニー・ピクチャーズ・エンタテイメント:SPE)が北朝鮮によるとされるサイバー攻撃を受け、同社のパソコンにハッカー集団が侵入して中の資料が消去されたり、来年秋に公開予定の007の脚本などが流失してしまったというのだ。

 同社は北朝鮮のキムジョンウン第一書記の暗殺計画を題材にしたコメディ映画「The Interview」を製作しており、上映が迫っていた矢先であった。 近年、銀行などの金融機関をはじめ、飛行機、新幹線などの交通機関を含め多くの社会活動はコンピュータ プログラムで動いている。 サイバー攻撃はこれをいとも簡単に破壊してしまうので脅威というほかはない。 今や国家を攻撃する手段として、武器を開発するよりサイバー攻撃の技術開発のほうがはるかに安くて効果的というから恐ろしい。 国家間のルール作りが喫緊の課題であるといっても過言ではない。

 「災いを転じて福と為す」という言葉がある。 「雨降って地固まる」ともいう。 来る年には多くの福に巡り合えることを願いたいものである。 平成26年の終わりに当たり、折に触れ私のブログを訪れていただいた皆さん一人一人に心から感謝して、今年を締めたいと思う。 皆さん、よいお年を。

寒波急日本は細くなりしまま    阿波野青畝
うまさうな雪がふうはりふうはりと  小林一茶
霜よけのもみに大風わが畑     中島澄夫 

山りんどうサイズ小
ヒスイ峡の蜂とリンドウ(新潟県糸魚川市小滝にて2014年秋撮影)
 
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肥満とやせの罪

 今週は全国的に冬型気圧配置が強まり、暴風雪への厳重な警戒が必要なようだ。 いよいよスキーシーズンの到来だが、ウインタースポーツに縁のない人にとっては過食と運動不足に注意が必要な季節でもある。

 その人の体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割って算出する体格指数(BMI)が25を超えると、「太りすぎ」、「肥満」、「過体重」とされ、18.5を下回ると、「やせ」とみなされる。 おへそ回りの腹囲を巻尺で測り、85cmを超えれば内臓脂肪型肥満の可能性が高く、すでにいくつかの健康障害を抱えている人が多い。

 米コンサルティング大手のMcKinsey & Companyの研究部門であるMGI(McKinsey Global Institute)が先月発表した報告書によると、世界人口の約3割にあたる21億人が肥満か過体重であり、世界の死因の約5%は肥満に関連していると推算している。 驚くべきはこのまま特別の対策をとらないと、肥満人口は2030年までに、世界の成人人口のほぼ半数に達するとする予測である。 各国政府や飲食物の製造・販売業者を含めた肥満防止の総合的対策が急務であるといえる。

 厚労省が今月9日に公表した最新の国民健康・栄養調査によると、女性で「やせ」と判定された人の割合が12.3%と増加し、8人に1人が「やせ」で、これは1980年以降最も多くなったというから、これも無視できない現象である。 女性の「やせ」を年代別にみると、20歳代で最も高く21.5%に達する。 「やせ」は50歳代の8.5%までは年齢を重ねるごとに減少するが、60歳代で10.3%、70歳代で11.9%と再び上昇する。 女性の肥満は20.3%で、勿論「やせ」より多いが、近年減少傾向であり、一方男性の肥満は28.6%であった。 男性の「やせ」は全体で4.7%であった。 過去10年を見ると、女性は「やせ」の比率が増加傾向にあり、男性は肥満が30%前後で高止まりの状態が続いている。

 今年も行事の多い年末年始を迎えた。 若い「やせ」の女性は、「しっかり運動してバランスの良い食生活の充実」をはかり、肥満男性は「しっかり運動してカロリー制限」を心がけたいものである。 

いざ行かん雪見にころぶ所まで    松尾芭蕉
大空に伸び傾ける冬木かな      高浜虚子
斧入れて香におどろく冬木立     与謝蕪村

けし2
ヒマラヤの青いケシ(H26.11.17 宇都宮市郊外にて撮影)

卵子の長期保存

 12年間の長期にわたって凍結保存した卵子を解凍させ、受精、受胎に成功し、元気な赤ちゃんを出産した事例が、先日報道された。 悪性腫瘍の抗がん剤治療で、若くして生殖機能を失う女性にとっては、大きな朗報である。

 愛知県在住の現在30歳の女性は、高校1年生の時に血液がんの一つである悪性リンパ腫を発症し、抗がん剤治療で将来不妊になる可能性を考え,卵子を2個し凍結保存した。 病気が治癒した女性は、昨年結婚し、12年間凍結保存した2個の卵子と夫の精子で体外受精を行い、受精卵1個を子宮に戻して妊娠し、今年8月に約3300gの元気な男児を出産したという。 
 これは進歩した卵子の凍結保存技術がもたらした恩恵であり、がん治療で生殖機能を失う女性にとっては、まさに光明といえるニュースである。 近年の生殖医療の進歩には目覚ましいものがある。

 うつくしや年暮れきりし夜の空    小林一茶
 冬菜畑一直線の飛行雲        中島澄夫
 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや 中村汀女

アクレイギア・サイズ小

アクレイギア(セイヨウオダマキ) : H26.11.17 栃木県井頭公園にて撮影

 

インフルエンザの流行期入り

 真冬並みの寒気が日本列島へ南下し、朝のTV報道によると今朝は高山市でも雪が降っているようだ。 今日2日に第47回衆院選が公示された。 14日に投開票される。 第2次安倍政権への国民の審判が注目される。 師走で忙しい毎日だが、選挙権を無駄にしてはならないと思う。 

 東北地方や首都圏の自治体が相次いでインフルエンザの流行期に入ったと発表している。 感染症動向調査で、1週間に平均で1つの医療機関に1人以上のインフルエンザ患者が受診する状態は流行開始の目安となり、この基準を満たすと流行シーズン入りとする。  国立感染症研究所が11月28日に発表した集計によると、先月17日からの1週間で報告されたインフルエンザ罹患患者数は1万人を超え、昨シーズンより約1か月早い流行期入りで、過去5シーズンで最速だというから十分注意が必要である。 今のところ患者の8割弱は14歳以下の子供が占めている。

 都道府県別で最も多かったのは岩手県で、次いで福島県、神奈川県、東京都、埼玉県と続き、今のところは東日本が中心である。 検出ウイルスはA香港型が大部分を占め最も多い。 A香港型はB型に比べて、高齢者や子供が罹患すると、重症化しやすく、ワクチン効果も少ないとされているので予防を徹底する必要がある。 

 予防には、1)バランスの良い食事・適度な運動・良眠で免疫力を高める、2)こまめな手洗いを心がける、3)人混みへの外出を控える、4)うがいや水飲みの励行、5)室内湿度を50~60%に保つ、などに努め、運悪く罹患してしまった場合には、マスク着用で周りにウイルスを拡げないよう配慮したいものである。

女を見連れの男を見て師走   高浜虚子
何に此師走の市にゆくからす  松尾芭蕉
山中に沈む鐘の音師走空    井田良江

ヒマラヤのけし
ヒマラヤの青いケシ(メコノプシス)の花(2014.11.17 宇都宮市郊外にて撮影)

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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