日本国民の幸福度ランキング

 パリに本部のあるOECD(経済協力開発機構:加盟国は日本を含む34カ国)は2011年より各国の住居、収入、雇用、社会のつながり、教育、環境、政治への信頼、健康、生活の満足度、安全、仕事と生活の調和、の11項目について、豊かさを点数化し、総合評価して「より良い暮らし指標」(Your Better Life Index )を算出し、各国国民の幸福度ランキングを公表している。 今年は加盟34カ国にロシアとブラジルを加え、36カ国の幸福度ランキングを5月23日に発表した。

 これによると、1位はオーストラリア、2位ノルウエー、3位米国で、日本は21位である。昨年の19位より2つ順位を下げている。上位10カ国は北米や北欧などの国が占めている。隣の韓国は24位である。

 日本は「安全」が10点満点中9.7点で第1位、「教育」が8.8点で第2位と高い一方で、「仕事と生活の調和」が3.0点と低く34位である。週に50時間以上働く長時間労働者が全体の約3割に上り、トルコの4割に次いで多いことや、1日の中で余暇や睡眠、食事などに使う時間が少なく、生活の満足度も3.0点で27位と低いことなどが低評価の理由となっている。 

 勤勉に働くことは美徳であるが、世界の標準からみると、我々は「働き過ぎ」のため生活が窮屈になっていることは否めないようだ。何かにつけて余裕のある生活に心がけ、心を豊かに保ちながら過ごす工夫を忘れないようにしたいものだ。

 
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アイスプラントを初めて食べた(笑)

 ゴールデンウイークも終わり日常に戻るや、天地異変が続き、寒暖差が大きく竜巻やら雷なども加わり大自然のパワーに圧倒されたかのごとく、体調を落とす人も多い。ギリシャに端を発するユーロ危機で再び円高、株安となり世界経済は崩壊の危機に面する。 こんな時、食卓に上がる美味しい旬の野菜は一服の清涼剤であり、心も和み、次なる行動の活力源の役目を果たしてくれることうけあいである。

 プランター育ちのアイスプラント(写真下)と畑のスナックエンドウが最盛期を迎えた。先日、今年初めて栽培を試みたアイスプラントの葉を摘み、サラダで食べてみた。 口に入れるととても柔らかくトロケル食感は他の野菜では味わえない独特の美味しさである。 摘み取る前の週に2回0.5%の食塩水を1Lずつ散水したが、塩味はほとんどなかった。塩味を感じさせるためには塩水を2週間くらい与えた後でないと駄目かもしれない。サラダの他にテンプラやオシタシにしても美味しく食べられそうだ。

 スナックエンドウは絹サヤエンドウと違いサヤの中の豆が大きくなり、サヤごと食べられるので便利だ。サヤの両端のスジを抜いて短時間ゆでるだけで食べられ、玉ねぎとジャコと一緒に油いためにして食べても美味しい。緑色が新鮮で、シャキッとした食感は格別である。

 これから真夏になるとトマト、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラなど果菜は豊かであるが、葉物野菜は少ない。 2年前から暑さに強い空芯菜を育て重宝している。タイや中国料理でしばしば使われる食材である。 今年は独特の風味を持ったワサビ菜の種を仕入れたので、新顔の葉菜として栽培してみようと思っている。

 食べごろに育ったアイスプラント

 アイスプラント

千年後には日本に子どもがいない?

 子どもの定義は各法律の目的次第で、現在統一見解がない。「国連の児童の権利に関する条約」では、子どもを「18歳未満、かつ法的な成人年齢に達していない人間、と定め、192カ国が批准している。 国際労働機関(ILO)はその条約で、労働という観点から就業最低年齢を義務教育が終了する15歳を基本とするとしており、、ここでは基本的に15歳未満が子どもとなる。 日本では総務省統計局が、毎年我が国の「子ども人口」を発表するが、ここでいう「子ども人口」とは15歳未満を子どもとする。

 さて「子どもの日」を前に総務省がまとめた本年(2012年)4月1日現在の我が国の子どもの数は前年比28万人減の1665万人で、31年連続の減少となった。3歳ごとの比較では12~14歳が最多の367万人で年齢層が下がるほど減少し、0~2歳は316万人で最も少ない。総人口に占める子ども人口の割合は38年連続で低下し、過去最低の13%であった。

 昨年の4月1日から今年の4月1日までの子ども人口減少率が、将来もこのまま続くと仮定した場合の将来の子どもの数を1秒毎にリアルタイムで表示する「子ども人口時計」なるものを東北大学の研究グループが作成して、今月公表した。これによると、1千年後の3011年5月には日本の子どもの数は1人になり、その翌年までに子どもはゼロになる。 当然、「子どもの日」は自然消滅となる。

 多死少子化社会に住む我々現代日本人は、今後の生きる道をいかにするべきか、それぞれが多方面から模索せねばならないようだ。

成人年齢が20歳から18歳へ

 連休中に気になったニュースの一つに、警察庁が飲酒と喫煙の許可年齢を18歳に引き下げるべきかどうか、について国民の意識調査を実施するというのがあった。これは世界の多くの民主国家が国家の構成員として選挙権を与える法律上の成人年齢を18歳としている現状に鑑み、政府が我が国の成人年齢を現在の20歳から18歳に引き下げる議論を開始したことに伴うものである。 我が国の成人年齢は明治9年に20歳と定められ、選挙権年齢は昭和20年に25歳から20歳に引き下げられて現在に至っている。

 選挙権年齢の世界の趨勢は18歳であり、G8では日本を除くすべての国で18歳、OECD加盟30カ国では日本と韓国(19歳)を除くすべての国が18歳までに選挙権を付与している。少子化が進む日本では若い人の意見を積極的に取り入れ国政に反映させる必要があり、選挙権年齢の引き下げは喫緊の課題と言ってよい。

 成人年齢の引き下げに伴って飲酒と喫煙の許可年齢を18歳まで引き下げるべきかどうかについては大いに問題である。

 飲酒可能年齢は国や同じ国でも地域によって違ったり、アルコール度数によって制限が変わる国もある。ドイツ、イタリア、スペインなどでは16歳、英国、フランス、スウェーデン、ノルウェーなどでは18歳、韓国では19歳、日本では20歳、米国では21歳である。アルコール依存症の人や愛飲家に慢性膵炎、肝硬変、大腸癌が好発することはよく知られた事実であり、また例年新学期の始まる頃に新入学生が一気飲みなどの大量飲酒で救急搬送されて時に死亡例もあることなどから飲酒年可能齢を成人年齢に合わせて引き下げる案には賛成できない。

 喫煙許可年齢は英国、ドイツ、イタリア、スペインなどでは16歳、米国、スウェーデン、ノルウェー、タイなどでは18歳、韓国で19歳、日本で20歳である。タバコの煙にはタバコ三悪と呼ばれるニコチン、タール、一酸化炭素が含まれ、タールはベンツピレンをはじめ40種類以上の発癌物質を含む。ニコチンにはアルコールと同様に依存性があり、若年期の喫煙は中毒症に陥り易い。 「健康日本21」は特に若年者の喫煙をゼロにするという大きな目標を掲げてスタートしている。 肺がんをはじめ喫煙関連疾患は多く、「今こそ禁煙」が叫ばれるときに、成人年齢が引き下げられるからといって喫煙許可年齢を引き下げることには同意できないものがある。

健康習慣あれこれ

 食習慣、運動習慣、飲酒、喫煙など毎日の良くない生活習慣の積み重ねによってひき起こされる病気が生活習慣病(ライフスタイル病)であり、高血圧、脳卒中、心臓病、2型糖尿病、メタボリック症候群、脂質異常症、COPD、肺がん、大腸がん、骨粗鬆症などの多くがこれに該当する。国は平成12年に「健康日本21」という健康づくり運動をスタートさせたが、どちらかというと一方通行的で国民への浸透は高くなく、成果もまだ満足できるものにはなっていない。

 では、その人の健康に良い生活習慣とは何かを考えるとき、その根底として最も重視すべきは、その人が「自分の能力に見合った生き方をしているかどうか」であるように思う。無理な生き方は良い生活習慣につながらないと思うからである。

 さて、健康習慣として広く知られるものとして、江戸末期に横井有也が提唱したとされる横井有也版の健康十訓と、黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方に古くから伝わるとされるコーカサス版の健康十訓がある。両者とも四字熟語で表現され、一部漢字に違いはあるものの内容は同じで、多分、仮面作者による創作に違いなさそうである。 コーカサス地方は長寿地帯として知られ、またケフィアと呼ばれる発酵乳を食べる習慣を持つことでも知られる。 この健康十訓は次の10項目からなる: 1)少肉多菜 2)少塩多酢 3)少糖多果 4)少食多噛 5)少車多歩 6)少衣多浴 7)少憂多眠 8)少憤他笑 9)少言多行 10)少欲多施

 またレスター・ブレスロー(1915~2012)は疫学的な研究に基づいて次の「7つの健康習慣」を提唱し、自ら実践し97歳の長寿を達成している。1)7~8時間の睡眠をとる 2)間食しない 3)朝食を毎日とる 4)適正体重を維持する 5)定期的に運動する 6)節酒または禁酒する 7)禁煙する

 アレキサンダー・リーフは著書「世界の長寿村」で、長寿村にみられる3つの共通項として、1)標高の高い所に住む、2)長時間肉体労働に従事する、3)食物摂取が少ない、を挙げている。 また米国国立加齢研究所グループは、長生きする人の3つの特徴として、1)体温が低い、2)血中インスリン濃度が低い、3)副腎皮質ホルモンの一つであるDHEAの低下が遅い、を挙げている。

 我々は長寿者の生活習慣から自分に見合った健康習慣を学びとり、それを自分なりに上手に取り入れて実践するのがよいように思う。

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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