ネギの上手な食べ方とは?

 日本人女性が一生に産む子供の平均数が1.3となり、日本は少子超高齢の多死社会に入っている。社会的コストは増大する一方で、年金、医療費は大幅削減され、もはや自分の健康は自分で管理する自己責任の時代だと言える。 健康維持、増進の基礎は免疫力であり、これをアップすればウイルスや細菌の身体への感染を予防でき、発症しても軽症で済み、治りも早い。 我々は自ら健康習慣とは何かを考え、これをを実践する確かな意志をもたねばならないと思う。江戸時代末期に生きた横井也有の「健康十訓」やブレスローが提唱した7つの健康習慣には学ぶことが多い。

 さて、本題のネギは元来冬野菜であったが、今や年間通して食べられる通年野菜である。 動物園で、毎年風邪をひくサルやチンパンジーにネギを与えて丸かじりさせたら、とたんに風邪をひかなくなったという話は有名であり、年末になるとTVニュースになることも多い。 ネギはビタミンA,C、カルシウムなどに加え、抗酸化物質として多くのアリシンを含む。 アリシンはネギの辛み成分で、特にネギの白い部分に多い。

 アリシン(硫化アリル)はまた、生ニンニク、玉葱、ブロッコリーなどにも含まれ、ネギやニンニクを切った時の臭いの元となる化合物である。刻んだり、つぶしたりして傷つけると、酵素アリナーゼが働き、アイリンがアリシンに変換してできる。 アリシンは構造上、イオウと酸素原子が結合しており、免疫細胞を活性化し、ウイルス、細菌、カビなどを発見すると、酸素原子をぶつけて撃退するとともに抗ガン作用をも発揮する。 

 アリシンは加熱すると変質、分解するので注意が必要である。 煮込んだりい焼いたりすると辛みが抜けるのはアリシンが減った証拠であり、免疫力アップにはつながらないことを知るべきである。ネギ類は辛いのがよいのだ。 なべ料理やみそ汁でも最初から入れないで、食べる直前に千切り、みじん切りで別皿に用意しておき、お椀や取り皿によそおった後で上に載せ薬味として食べるのが最も効果の大きい食べ方といえる。
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ユニークな野菜 : アイスプラント

 先週末、トマトの苗を買おうと園芸店へ出かけたところ、かねてから興味を持っていたアイスプラントの苗を見つけた。見ると苗とはいえ、その葉はいかにも肉厚で緑色もみずみずしく、美味しそうだ。苗を3本買って帰り、プランターに植えてみた。

 アイスプラントは南アフリカ原産の植物で、直訳すれば「氷の植物」、私にとっては初体験の野菜である。葉の表面に塩を隔離するための細胞があり、葉の表面が一見凍ったように見えることからこの名前がついたという。一般の植物の数倍の塩分を吸収できる塩性植物であり、植物の耐塩性研究のモデル生物としても注目されているようだ。別名をパラフとかソルティーナといい、寒さや乾燥には強いが、高温多湿を嫌い、夏場の直射日光には当てない方がよいというので、畑作はやめ、移動できるプランターで栽培することにした。元気に根付いたら写真を撮り下欄に乗せたい。

 アイスプラントの葉はサラダで食べると、吸い上げた塩分によりほんのり塩味となるので、ドレッシングを必要とせず、余分な油分や塩分を摂らずに済むので、メタボリック症候群の予防になる。苗床に添付されていた説明タッグによると、濃度0.5%程度の塩分を週1回以上の間隔で株元に投与すると、投与後1~2週程度で葉の裏と茎にプチプチとした水泡が現れ、葉が縮れてきたら塩水投与は中止するのがよいという。生育状況をみながら、下葉を順次摘み取って収穫すべきとしている。栽培時期としては5~25℃の春と秋が適しているという。

 栄養学的にはインスリン抵抗性を改善し血糖低下作用をもつピニトールや、抗脂肪肝ビタミンとも呼ばれ内臓脂肪の蓄積や動脈硬化を防ぐイノシトールを含み、生活習慣病対策として役立つ野菜の一つである。

 食べ方としてはサラダが主流だが、おひたし、てんぷら、胡麻和え、パスタ和えにしてもよいようだ。フランス料理の食材としてしばしば利用されるという。高機能野菜の一つとして、これから期待大の野菜である。

ようやく食べれそうに育ったアイスプラント(5月5日撮影)

   アイスプラント


スキーの醍醐味

 今年のスキーシーズンも3/30~4/1の志賀高原でのファミリースキーで幕を閉じた。スキーを毎冬4~6回楽しむようになって今年で33年になる。年末年始の赤倉温泉スキー場でのファミリースキーで始まり、八方尾根&岩岳、志賀高原焼額山、北海道ニセコヒラフ、志賀高原ジャイアントと今年は計5回のスキー行であった。それぞれに忘れ難い格別の思い出がある。 よく訪れる志賀では昔の大学時代の教え子の両親が経営するホテルでお世話になることが多い。

 スキーの醍醐味は自分なりの腕前で寒気を切って斜面を滑り降りるときに感じるスピード感と爽快感である。
スピードがある故、それをうまくコントロールする技を習得しないと、スキーは様にならないことは言うまでもない。5~6年前から、スキー板の回し易さを追求して、カーヴィングスキーなる板が発売され、昨今の板はほとんどがこのカーヴィングスキーである。重さも軽くなり、初心者にとっても扱いやすくなっている 。スキー場ではときにマイナス10度を下回る厳しい寒さや吹雪にさらされることもあり、自然の厳しさを体験する場としても
意味がある。

 日本のスキー場ではシカやサルに出会うことも多く、動物ウオッチングも楽しみの一つとなる。この数年、オーストラリア、米国など海外のスキーヤーが増えて、国際交流できる場にもなりつつあるのは良いと思う。

 近年、若者の間に人気のあるのがスノーボードである。スキーより足腰への負担は大きいようだが、林の中へ入るなどゲレンデ以外の場所へも挑戦できるなどが魅力となっているようだ。

 老年期における下肢の筋力低下と転倒を予防するためにも、運動不足になり易い冬季のスキーは格好のスポーツであり、心身を楽しく鍛えるスポーツとして、多くの人にすすめたいと思うこの頃である。

NHK朝ドラ:おひさま、カーネーション、そして梅ちゃん先生

 NHKの朝ドラは15分と短く観やすいので数年前から毎日定期でオートマティックにビデオに撮り、朝ではなく仕事が終わっての夜に観ている。最近の3つはいずれも無益な太平洋戦争を背景にしている点で共通している。
 
 「おひさま」は舞台が信州で自分が生まれ育った地であり、また悪人が一人も登場せず、時々懐かしい方言も聞こえて、安心して楽しむことができた。 このドラマの良さは何と言っても自然の美しさであり、全編にわたるドラマの温かさであった。

 次の「カーネーション」は主人公の糸子をはじめとして、登場人物に強烈な個性を持った人が多く、我が強すぎて眉をひそめるシーンも多々あり、心を痛めることも少なくなかった気がする。 起伏が大きく、それだけドラマ性には富んでいたので、退屈させないという点で結構うけたかもしれない。 

 この4月に始まったばかりの「梅ちゃん先生」は自分の職域と関係があり興味津々である。まずは敗戦後の耐乏生活を人間模様を織り込みながら描いている。田舎と都会の差はあれ、自分の生きた時代とほぼ重なることもあって、こんな一面もあったのかと興味深い。 破壊から再生に向けてこれからどんなヒューマンドラマが展開されるのか楽しみである。

横手山頂H21082

 志賀高原横手山山頂よりの眺め

健康寿命について思う

 モータリゼーションの発達で移動が便利になった反面、ヒトは歩くことが減り、特に下肢の筋力低下と骨・関節疾患をかかえる人が増えている。 「転倒」は高齢者の代名詞といってよい。日本人の平均寿命は今や男79歳、女86歳で、世界ランクでは男性第4位、女性第1位であり、昨年の百寿者数は4万7000人を超え、このところ右肩上がりに増えている。 一方、認知症や寝たきりの高齢者も急増しており、介護を必要とせず自立した生活を送ることができる健康寿命は男72歳、女77歳で、平均寿命との差は男7年、女9年もあり、こ期間は要介護で生きることになる。要介護期間を限りなくゼロにし、最後はPPK(ピンピンコロリ)で逝くための努力が必要とされる時代と言える。

 65歳以上の高齢者で単身世帯が占める割合は24%、夫婦のみの世帯を合わせると50%を超える社会となり、高齢者では「孤立」が当たり前の社会となりつつある。高齢者が高齢者を介護する「老老介護」、認知症患者が認知症患者を介護する「認認介護」が増え、福祉、介護、看護、そして医療の在り方が問われている。健康寿命を延ばすためには、青年期から一人ひとりが健康習慣とは何かを考え、それに基づいて自分なりのセルフケア能力を高めることがまず第一に求められると思うこの頃である。そしてその意味で中学、高校における教育課程の見直しも必要であるように思う。

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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