大阪北部地震

 今週月曜日(6/18)朝、当地では震度3~4の地震があった。 いつもよりちょっと長いなあと思い、阪神・淡路大震災の時の長さを思い浮かべながら、ひょっとすると大きな被害が出ている地域があるかもしれないと心配した。 しばらくして大阪北部にマグニチュード6.1の地震が発生したことを知った。 

 不法建築の小学校のブロック塀が崩れ落ち、登校中の女子小学生が下敷きになって死亡するという何とも痛ましい事故が報告された。 3年前に塀の危険性を外部より指摘され、校長が市教育委員会に伝えたが、ハンマーでたたく程度の検査で、「安全」だと結論されたというのも納得できないことである。 この地震で5名が死亡し、300名以上が負傷し、建物被害は2500棟超とされるが、都市部の地震としては、被害が少なかったかもしれない。 W杯サッカーで、翌日(6/19)夜にタイミングよく日本が格上のコロンビアに勝ち、被災者に元気を届けられたのはよかった。

 昔から怖いものに、「地震、かみなり、火事、おやじ」があると教えられている。 地震はいつ起こるか、全く予測できない怖さがある。 よって常日頃から、それなりの安全対策が必要であることは誰でも理解できるが、それが実際にはなかなか難しいのだ。 ベッドわきに「ヘルメットを置く」とか、「寝る場所の周囲に家具を置かない」、などの事は比較的簡単にできるのだが、それ以上はなおざりがちになる。 地震への備えは、それなりに心して生きていきたいと思うこの頃ではある。

地震りて額の動ける夏館  高浜虚子
若葉して海神怒る何事ぞ  正岡子規
地震よと立ち上がりたる松露掻  茨木和生
風蘭のさゆるるはいま震度三  鈴木芳如

庭シャクヤク2
我が家の庭の芍薬 (2018年春撮影)
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セクハラ禁止条約

 気象庁によると近畿、東海、関東地方は、昨日梅雨入りになったという。 今年の梅雨は短期集中型で、短いが時に大雨や豪雨になる可能性があるので、雨対策が必要だ。 今年はサツマイモの苗を植えて数日後に降雨があったので、紅ハルカの苗11本すべてが根付いてくれてよかった。 珍しいことである。 例年より高温の日が多いためか、6月上旬で早くもトマトが色づき食卓を飾り始めた。 畑でとれたトマトの味は何物にも代えがたく、格別である。

 さて、スイス・ジュネーブで開催された国際労働機関(ILO)の総会は、職場での「セクハラや暴力」をなくすため、拘束力をもった国際基準の条約を制定することを決定した。 これに対し、EUや中南米アフリカ諸国、中国などが賛成しているのに対し、米国とロシアが反対し、日本は保留の姿勢だと報道された。 政府高官や省庁幹部などがセクハラ問題を起こしている国などでは反対に回っているようである。 日本の消極姿勢は、国内法が未整備のため、国際基準が先行して条約化されると、対処がむ難しくなるなどの理由もあるとされる。 

 ILOは今年の年次総会で、委員会の案を煮詰め、来年の年次総会で条約を制定し、職場におけるあらゆる形の暴力とハラスメントの禁止を目指すとしている。

 職場におけるセクハラや暴力は、いかなる理由があろうとも、人間としてあってはならない行為であり、条約を阻害するものは何もないはずである。

青空に頬張るトマトこの世かな  中島澄夫
爽やかやとろりとすするトマト汁  日野草城  
千萬の宝にたぐひ初トマト  杉田久女
朝もぎのトマト一つを袖ぬぐひ  鷹羽狩行

プチトマト1
色づき始めたプチトマト (2018年6月3日 撮影)

中玉トマト1
色づき始めた中玉トマト (2018年6月3日 撮影)

大玉トマトH30
肥大した大玉トマト (2018年6月3日 撮影)

高層木造建築への挑戦

 山国の日本やカナダは木材資源が豊富であるにも関わらず、その有効利用は必ずしも進んでおらず、需要開拓が一つの課題となっている。 建築資材としての木材の活用には、耐久性など種々の制約が足かせとなっているわけだ。 現存する木造建築で世界最古の建築物とされるのは、国宝文化財である法隆寺五重塔で、1300年の歴史を誇る。 これは高さ約32mで、檜(ヒノキ)が使われており、釈迦の遺骨(仏舎利)を納骨するための建物であって、人の住む住宅ではない。

 近年、技術的進歩もあって木材の耐火性、耐久性などが克服されつつあり、木造建築への利用に革命がもたらされようとしている。 人の住む高層の木造建築として、現在最高峰を誇るのは、18階建て、高さ53mの学生寮で、昨年夏(2017年7月)カナダ・バンクーバーで建築されたものである。

 さて日本ではどうか? 日本の住宅メーカー住友林業も、木造の高層建築構想を持っており、まずは7年後に14階建てを実行し、更に23年後の2041年には70階建ての木造建築を目指すというから頼もしい。 高層の木造住宅が普及すれば、眠った木材資源の有効利用が広がり、国家経済にもよい影響を与えることになり、夢が膨らむ。 期待したいものだ。

故郷やどちらを見ても山笑う  正岡子規
鎌倉や昔笑うた山ばかり  飯島吐月
寝ころぶや手まり程でも春の山  小林一茶
園児らの絵の春山は汽車登る  後藤比奈夫

緑ヶ丘公園1
名古屋市緑ヶ丘公園にて (2018年3月25日 撮影)

丑の日とウナギ

 最近、関西では「人の心をおしはかる」を転用した「忖度まんじゅう」が飛ぶように売れ、注文が殺到しているという。 世相に便乗も商売上手の一つだろう。 このところしばらく猛暑が続き、私は2日に1度は畑へ夏野菜のトマト、ナス、オクラ、ピーマン、パプリカ、シシトー、枝豆などの収穫に出かけるのだが、ハサミを使った収穫だけの作業でも、額から汗が噴き出すので、麦わら帽子に加えてネッククーラーと手ぬぐいか厚手のハンカチの持参を欠かせない。

 今日は土用の丑の日である。 ウナギ、牛、ウコン、梅干し、ウニなど、「う」の字のつくものを食べると、スタミナがついて夏痩せしないという言い伝えがある。 我が家から車で5分圏内にあって一番近いウナギ屋さんは、丑の日は超混雑するので、混乱を避けるため丑の日は閉店し、外注営業のみに切り替えるという。 機敏な試みだと思う。

 夏の丑の日は昨年は1回だったが、今年は7月25日と8月6日の2回あるという。 なぜこの日にウナギを食べる習慣が生まれたかについては諸説があるようだ。 最も有力な説は、江戸時代 さびれたうなぎ屋が何とか盛りかえそうと、平賀源内に相談したところ、{「本日丑の日」という張り紙を店に貼ってみなさい}といわれ、実行したら大繁盛したことに起源があるようだ。 

 今年の二ホンウナギは、昨年末に稚魚(シラスウナギ)が豊富にとれたため、昨年に比べ約4割安く取引され、店頭価格は1割安いということだ。 百貨店によってはヘルシーに食べることを目的に、糖質を通常の3割カットした「うな重」を用意したという。 暑すぎると食欲も進まないこともあるが、バランスのとれた食事は「健康三原則」の一つである。 食事の質(スコア)を12年間にわたり2割改善したら、死亡リスクが2割減少したという調査結果も最近発表されている。 

 暑くても、時にはウナギや牛肉などをヘルシーに食べる機会をもって、来るべき盛夏をしのぎたいものである。

手渡しの重さうれしき鰻めし  鷹羽狩行
夏痩や青梅好む病かな  西山泊雲
夏痩や雷嫌ひの乱れ髪  小林一茶

ヒアリの発見、内陸部へ

 夏のグリーンカーテン用に厨窓の外に種をまいた朝顔(morning-glory}が、勢いよく伸びて、7月に入り花を咲かせ始めた。 朝顔には種類が多く、江戸時代末には、すでに1200種類もあり、今ではその数は計り知れないほどという。 今年は混合種の種袋を購入したので、いろいろな花を楽しめそうである。 朝顔は俳句で夏の季語だと思ったが、何と秋の季語である。 俳句では季節の基本になっているのが、旧暦の二十四節気のため、最盛期の8月は秋になるというわけだ。 

 強い毒を持ったヒアリ一匹が愛知県春日井市の家電メーカーの倉庫で見つかったと愛知県と環境省が7月10日発表した。 国内におけるヒアリの発見は神戸、尼崎、名古屋、大阪、東京に次いで6例目だが、これまではすべて、付着したコンテナが陸揚げされた港での発見であった。 内陸部での発見はこれが初めてである。 6月30日に名古屋港で陸揚げされたコンテナの荷物に付着して春日井まで運ばれたのが真相のようだ。 

 卵を産む能力をもった女王アリの発見は、神戸で2匹、大阪で1匹にとどまっており、国内での繁殖の可能性は現状では少ないようだ。 だが羽の生えた女王アリが飛び立つと、一気に巣が拡散して、殺虫剤での駆除が難しくなるのは、中国や米国などで、すでに実証済みである。 ヒアリはアブラムシの体液を好むので、両者は共生関係にあり、ヒアリはアブラムシを激増させるといわれる。 

 ヒアリが定着すると、農業や家屋、電気・通信などへの悪影響は甚大で、すでに定着している米国では、年間の経済的損失が約6000億円に上るとされている。 ヒアリは早期発見に努め、何としても国内での繁殖を阻止すべきだと思う。 2004年と2006年に見つかったニュージーランドでは、港湾周辺の定期的調査と、一般人からの情報提供の2本柱によって、早期発見を徹底し、今のところ根絶に成功しているというから立派というほかはない。 日本も見習いたいものだ。

朝顔のしぼみし花の葉に沈み  星野立子
朝顔や吹倒されたなりでさく  小林一茶
朝顔の今や咲くらん空の色  夏目漱石
朝がほや一輪深き淵の色  与謝蕪村

朝顔1
グリーンカーテンとして咲き始めた我が家の朝顔(2017年7月10日撮影)

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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