新年を迎えて

 明けましておめでとうございます。 年頭に当たり、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 昨年は米国ではアメリカ第一主義を掲げるトランプ政権が本格的に始動し、隣国の北朝鮮ではICBMが連発され、日本伝統の大相撲では暴力の不祥事が勃発するなど、摩擦の1年だった感があります。 多難で問題山積の世の中ですが、人の持つ善意と英知で着実に乗り越えながら、来る1年が平和で希望の持てる年になって欲しいものです。

 我が家のお正月は、2日に集合新年会を、続いて志賀高原焼額山スキー場にて二泊三日の家族スキーを楽しんできました。 出発前は雪不足が心配でしたが、年初の大雪で、絶好のゲレンデ状態だったのはよかったです。 今年も運動不足にならないよう1年を通して創意工夫し、元気に過ごしたいものです。

見上げればスーパームーンお年玉  中島澄夫
星空に吾も加はり年迎ふ  青柳志解樹
雀らの新譜軽快初湯殿  田中水桜

H20新年会
家での新年会の一コマ (2018年1月2日 撮影)

H20焼額山スキー場
長野県志賀高原・焼額山スキー場にて (2018年1月5日 撮影)
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雛祭りとおひなさま

 花桃が満開となり、桃の節句、ひな祭りの季節となった。 日本では2月中旬に蔵から出された雛人形が揃って祭壇に並び、ひときわ華やぐので、心も何となく豊かになる気がする。 日本の伝統行事だが、3月3日は祝日とはなっていない。

 昔は、おひなさまは嫁入り道具の一つとされ、母方の実家から贈られる習慣があったようだ。 例年2月になると、いつも大事そうに3段飾りの飾りつけをしていた、今は亡き母の姿を思い出す季節でもある。 雛人形の飾り方はいろいろあり、地方により違いがみられる。 現在は一般的には、結婚式の新郎新婦と同じように、男雛を右(向かって左)、女雛を左(向かって右)に配置することが多いものの、決まり事にはなっていない。 江戸時代までは、古来の宮廷儀式にならって、その逆に飾る慣わしだったとされる。

 ひな祭りは平安時代に始まった伝統行事で、紙で作った人形を川へ流す「流し雛」は「災厄よけ」の守り雛で、ひな祭りの原型とされ、名古屋の徳川園では、現在も年中行事となっている。 手作りの作品を龍仙湖に流すことができる。 

 この時期には、全国各地で特色ある雛人形の公開展があり、近くでは徳川園(名古屋)、岩崎城(日進市)、足助町(豊田市)などが有名である。 

 ひな祭りにちなんだ童謡はいくつもあり、これが耳に響くと春近しを感じとることができ、若返った気分になれるのは良いことである。

 笛なくも律儀にポーズ囃子雛  中島 葵
 雛の灯に雪のあかりの加はりぬ  小野寿子
 ひなの日や蔵から都遷しあり  横井也有

赤倉ホテルの雛
新潟県 赤倉ホテルの雛人形 (2017年2月19日 撮影)

台風の当たり年と外れ年

 今年は野菜類の育ちが早く、我が家のトマトやナス、キューりはいずれも収穫期に入り、おかげで食卓がにわかに豊かになったのはうれしい。 気候変動で今年のトマト(蕃茄)の収穫は例年に比べ約1ケ月も早いようだ。 トマトは今やスーパーで年中売られているが、自分で作った完熟トマトの味を上回るものはまずないといってよい。 原産地のペルーでは、今、白熱した大統領選挙で燃えているようだが、トマトは人々の嗜好に合わせて品種改良が重ねられ、現在では8000種類以上あるというから驚きである。

 さて、昨年は台風の当たり年だった。 第1号は年明けの1月14日に発生し、以後、年の暮れの12月まで毎月発生し、何と8月には2個が同時に発生するなどして、合計27個となった。 1年を通して毎月の発生は、1951年の統計開始以来初めてであった。

 一転して、今年は6月に入ってもまだ台風1号は発生していないのだから驚きである。 7月に台風1号が発生した1998年7月9日以来、18年ぶりの遅さだという。 原因は、2014年夏に発生した強力なエルニーニョ現象の影響で、フィリピン付近に強い高気圧が張り出し、台風を作る場所がないからのようだ。 エルニーニョ現象は、赤道付近のペルー沖から中部太平洋にかけて、数年に一度、海水温が平年より高くなる現象である。 今年は、エルニーニョ現象が終息する年に当たるが、過去のデータによると、この現象が終息する年には、台風1号の発生が遅くなっているという。

 台風が上陸すると、トマトの棚が傾くなど、農作物や家屋の被害は甚大となることが多い。 今年は7月頃まで台風不作の状態が続くようだ。 8月からも少ないことを願いたいものだ。

千万の宝にたぐひ初トマト  杉田久女
虹立つやとりどり熟しトマト園  石田波郷
育てたる妻をしのぎて蕃茄の木  山口誓子

完熟ミニトマト
我が家の畑で収穫期を迎えたミニトマト (2016年6月4日 撮影)

大玉蕃茄
遅れじと熟し始めた大玉トマト (2016年6月4日 撮影)



 

双子の父親が異なることも

 めったに起きないことが起こるのが世の常という。 インドの医療施設で、最近72歳の女性が体外受精で第1子の男児を初産し話題となっている。 妊娠し無事に出産した女性としては世界最高齢だという。 だが、インドでは出生証明書がないので、自身の正確な年齢を知らない人が多いらしい。 英国では、2009年に66歳の女性が出産に成功している。 「意志あるところに道あり」で、チャレンジすれば不可能が可能になる時代である。

 次には、最近のベトナムで起きた話である。 生まれた双子が2歳になり、1人は髪の毛が多くて、縮れ毛なのに対し、もう1人は髪の毛が少なく薄くてストレイトであり、顔も似ていないので、DNA鑑定をしたところ、父親が別々の男性だったことが明らかになったという。

 米国では、昨年ニュージャージー州で、双子を生んだ母親が相手の男性に対し双子の養育費用を請求した訴訟があり、裁判所が双子のDNA鑑定を実施したところ、この男性は双子の一方だけの父親であることが判明し、裁判所は男性に対し、1人分の養育費を支払うよう命じたという。  

 女性の卵子の寿命は2日以内、男性の精子の寿命は10日間であり、本来は1か月に1個だけの排卵が2個あり、排卵前後の1週間ほどの間に複数の男性と性交渉をもつと、父親の違う双子が生まれる可能性がでてくることになる。

 英語のことわざに、「 Miracles happen to those who believe in them. 」(奇跡はそれを信じる人に起きる)というのがある。 信じる心があれば、奇跡を起こせる時代に我々は生きているようだ。 

芍薬の蕾のどれも明日ひらく  海野良子
芍薬のつんと咲けり弾宗寺  小林一茶
嫁やさし芍薬剪りに庭へゆく  大場白水郎

芍薬H28
我が家の庭で咲いた芍薬(2016年5月19日 撮影)

春爛漫と人工知能

 今日から新年度である。 昨日朝、職場の玄関に近づくと、今年初めてウグイスの「ホーホケキョ」という鳴き声を2回聞いた。 ウグイスは春告鳥の別名をもち、コマドリ、オオルリとともに、日本三鳴鳥の一つだが、鳴き声の美しさは最も日本的で、やはり一番だと思う。 勤務先の老健(和合の里)は、伝統ある春のクラウンズゴルフ大会の会場として全国的に名前を知られた和合ゴルフ場に隣接しており、自然が豊かで季節を感じるには良い立地である。

 玄関近くにあるソメイヨシノは2~3分咲きで名古屋市内の桜に比べてやや遅咲きのようだが、今週末には満開となる桜が増えそうで、周辺では花見シーズン全開となりそうだ。 因みに名古屋では昨日、満開宣言があった。 桜の原種は約10種類とされ、その交配によって現在は300種類以上の桜が誕生し、早咲きから遅咲きまで1か月以上にわたって楽しめるのが良い。

 さて近年、将棋や囲碁の世界では、プロの名人がコンピュータ ソフトに挑戦しても、簡単には勝てないほど、人工知能(AI:Artificial Intelligence)のレベルが高くなった。 折しも、AIの利便性向上の流れをさらに加速する目的で、米国IT大手のマイクロソフトはAIの開発を支援する新しいソフトを技術者向けに提供を開始すると発表した。 

 先日の報道によると、自治医大などの研究グループは、人工知能とロボットを使い、患者の症状や過去の病歴を入力すると、コンピュータが可能性のある病気の診断名とその確率を告知し、診断を確定するための検査法や治療なども助言できる医療支援ロボットを開発しつつあり、来年度にも試験運用する予定だということだ。 使い方次第で、面白い存在になりそうだ。 医療の世界にも新しい風が吹き始めている今日この頃である。

落ちなむを葉にかかへたる椿かな  黒柳召波
若雀椿ころがして遊ぶ也  小林一茶
紅椿悪意あるごと紅の濃し  渡辺梅子
人の息かからぬ高さ白椿  長谷川貴枝

H28.3庭の椿
見どころを迎えた我が家の椿 (2016年3月27日 撮影)

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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