介護へのロボット導入

 超高齢社会を迎えて、自立した生活を送るのが難しくなり、要支援、要介護の高齢者が増える一方で、ワザを持って働く人材は多くない現状がある。 介護福祉士の資格を持つ優れた介護人材の確保は、老人ホームや介護老人保健施設の重要課題の一つである。 平成28年の法律改正により、介護福祉士の資格を持つ外国人が日本国内で介護業務に従事するための在留資格が設けられたことに伴い、ベトナムなどからの介護留学生の受け入れプロジェクトが始まりつつある。

 介護現場における人材不足を補い、効率を上げる施策として、近年各種ロボットの活用が検討され実用化されつつある。 介護ロボットには、大別して、1)入浴、移乗、排泄、など介護業務を支援する介護支援型ロボット、2)リハビリ、歩行、食事、読書など被介護者の自立支援をする自立支援型ロボット、3)癒しや見守りをしてくれるコミュニケーション・セキュリティ型ロボットの3種類がある。

 国立法人「日本医療研究開発機構」は、昨年8月から今年3月まで、会話機能を搭載したコミュニケーションロボットを要介護の65歳以上の866人に適用して利用者の自立度への影響を検討したところ、34%に改善が見られたと発表した。 特に効果があったのは、自ら自分を健康管理する「セルフケア」、歩行や手足の使用などの「運動・移動」、イベントへの参加などの「社会生活」、の3つの分野であったという。 

 ロボットと会話を楽しむのみならず、生活の自立度の改善まで見られたとする結果は、今後のロボットの活用範囲をさらに広げるもので、近い将来、介護領域でロボットが大きな貢献役を果たすことが期待される。

大いなる知恵袋もち生身魂  大西昭子
常々に前向き思考生身魂  津田喜美
茶目ツ気は未だ健在生身魂  堀口まゆみ

カイツブリの浮巣
カイツブリの浮巣と抱卵 (2017年6月12日 撮影)

自邸のアジサイ1
家の庭で咲いた紫陽花 (2017年6月11日 撮影)
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禁煙週間

 日が長くなり6月入りを実感する. 庭のアジサイが玉状に太り、グリーンカーテンとすべく種蒔きした軒先の朝顔が10㎝ほどに伸び、畑ではキュウリが早くも4本採れて,ミニトマトも色づいてきた。 夏本番も近いが、今月からハガキ料金が10円上がって62円となったので気を付けたい。

 5月31日は「世界禁煙デイ」(World No-Tobacco Day)に指定され、禁煙を推進するための記念日で、国際デイの1つである。 今年の世界禁煙デイのWHOテーマは、「タバコ:成長への脅威」であり、「タバコにノーと言える社会をめざそう」をスローガンにしている。 日本では、6月6日までの1週間が「禁煙週間」である。 厚労省や日本医師会、がん対策推進協議会が中心となり非喫煙者がタバコの煙を吸い込む「受動喫煙のない社会を目指して~タバコの煙から子供たちを守ろう」をテーマに各種の取り組みが行われている。 2020年の東京オリンピックを控えて、日本では飲食店や職場、家庭での受動喫煙防止の法整備が求められており、一部の反対勢力をいかに封じ込められるかが問われている。

 WHOの最近の発表によると、喫煙による死者は全世界で年間700万人以上に達しており、その8割以上が低・中所得国に集中しているというから深刻である。 因みにWHO発表によると、2015年の15歳以上の年齢標準化喫煙率は、インドネシア男性76.2%、女性3.6%、中国男性47.6%、女性1.8%、日本男性33.7%、女性10.6%、英国男性19.9%、女性18.4%、米国男性19.5%、女性15.0%、となっている。

受動喫煙のない社会確立は喫緊の課題であり、この世に生きる万人の努力目標といえる。

紫陽花や己が気儘の絞り染  小林一茶
朝顔に我は飯食う男哉  松尾芭蕉
夕晴の雲や黄色に瓜の花  各務支考

花菖蒲1
花しょうぶ:油が淵花しょうぶ園にて(2017年6月4日撮影)

菖蒲園写生1
花しょうぶ写生大会:碧南市油が淵花しょうぶ園にて(2017年6月4日撮影)

情報の不正暗号化とビジネス

 大戦時代、情報の暗号化は重要な戦略の一つであったと聞くが、今また情報の暗号化が脚光を浴びる事態である。 今月12日以来、パソコン上で身代金要求型ウイルス(ランサムウエア)として、悪意あるソフトウエア(マルウエア)がインターネット上で暗躍し、WannaCryと名づけられた新種ウイルスの被害は、日本を含めて世界150か国、23万件以上に及び、ヨーロッパでは特に被害が大きく、日ごとに拡大中だという。 今回の攻撃はマイクロソフトがサポートを終了したWindows XPを主な標的にしているようだが、実際の被害が最も多いのはWindows 7のユーザーだという。

 このマルウエアに感染すると、システムで管理する情報が暗号化(encrypt)され、利用者が情報を取り出せないようになる。 お金(身代金)を支払えば、暗号解読のカギが渡され、ただちに復帰するというものだ。 ウイルスは自己増殖機能を持っており、PCに感染するとデータを暗号化すると同時に次の機器を探し、ネット上からウイルスを送り込むという。 対策が強化されないと、今後ビジネス化する恐れもある。

 サイバー攻撃で反撃できればよいが、現在日本では「不正アクセス禁止法」が存在し、政府による反撃はできない。 病院などの医療機関、金融機関、鉄道、電力、ガスなど重要なインフラが被害を受けると、国はマヒ状態となる。 これを避けるため日本政府は、サイバー手段で反撃できるよう法を整備する検討に入ったと伝えられる。 マルウエア対策の強化を急がねばならないのは当然であり、法整備は国会議員の責務である。

芍薬や四十八夜に切りつくす  加舎白雄
新茶の香真昼の眠気転じたり  小林一茶
浅間山煙の中の若葉かな  与謝蕪村

19日芍薬
遅れて咲いた庭の芍薬 (2017年5月19日 撮影)

帯状疱疹と予防ワクチン

 庭先で美人の象徴でもあるシャクヤクが咲き競い、可憐で美しい花を咲かせている。 芍薬の花言葉は、「はじらい」、「謙遜」、「はにかみ」、「慎ましさ」、「内気」だという。 華やかな大輪の花を咲かせるボタンの花と似ており、英語名はともに「peony」といい、英語圏では同じだが、芍薬は草、牡丹は樹木である。 きれいな女性を表現する言葉として、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」がある。

 さて、中高年が疲れたり、免疫力が低下したときにかかりやすい皮膚病の一つに帯状疱疹がある。 春や秋など気温が急激に変化する季節の変わり目や湿度の高い時期に多い。 患者の約70%を50歳以上が占める。 体の左右どちらかの片側に、帯のように水かぶれ(水疱)の集合ができ、チクチクと痛みを伴う病気である。 

 子供の頃に罹った水ぼうそうのウイルスが、脊髄神経や三叉神経の神経節に遺伝子の形で潜伏しており、これが過労やストレス、免疫力の低下に伴いウイルス粒子に復活して皮膚に帯状の水疱を作る。 症状は痛みから始まり、赤い発疹ができ、小さな水ぶくれとなる。 体の両側に広がることはない。 皮膚病変が消えても痛みだけが残ることがあり、「帯状疱疹後神経痛」の名がある。 高齢者では、破壊された神経の回復が遅れ、神経痛が残りやすい。 皮膚や神経のダメージを軽くするため抗ウイルス薬(アシクロビル、塩酸バラシクロビル、ファムシクロビルなど)を使った早期治療が望ましい。 

 超高齢社会を迎え、予防が重要だ。 最近、米国で65歳以上の高齢者約200万人を対象にして、帯状疱疹ワクチンの効果を検討したところ、ワクチン接種は、入院を必要とするような重症帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛に対し高い効果を示すことが判明したという。 米国では帯状疱疹ワクチン(Zostavax)が2006年に承認され、60歳以上の年齢層は積極的に接種するよう勧告されている。 このワクチンは日本では未発売である。 日本では、50歳以上の大人に対し、子供用の水ぼうそうワクチンを帯状疱疹ワクチンとして予防接種することが2016年3月に認可された。 現在、成人への帯状疱疹ワクチンの定期接種の検討が始まっている。

芍薬の蕾のどれも明日ひらく  海野良子
芍薬のつんと咲きけり禅宗寺  小林一茶
芍薬はかよわき花のうてなかな  松岡青蘿

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我が家の庭に咲く芍薬 (2017年5月14日 撮影)

大型連休と「ひよっこ」

 桜が葉桜に変わり、つつじ、ハナミズキ、シャクナゲ、りきゅうばい、へと楽しめる花も変わり、世界も変換点を迎えているようだ。 元気よく芽が出たジャガイモの芽カキを行い、追肥と土寄せを終わり、いよいよ夏野菜苗の植え付け時である。 農作業は週末や連休に限られるので、休日の天気が気になるこの頃ではある。 トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、きゅうり、南瓜、サツマイモなどの植え付けを終え、まずは一息である。 玉ねぎ、スナップ・エンドー、セリ、タラの芽などの収穫が始まり、うれしい味覚の春である。

 NHKの朝ドラは、前作がパットせず、大方不評であったが、4月から始まった「ひよっこ」はドラマ性が高く、テンポも良くて見ごたえがある。 ビデオに撮り、夜観ている。 先ず、番組導入の音楽とメルヘンチックな映像が程よくマッチしてなかなか良い。 観るほどに味があるのだ。 説明はないが、よく観るとこれにもストーリーがあり、一人の女性がバスや電車を乗り継いで都会へ出ていく様子が描かれ、何とも言えない味わいがある。 

 ドラマは茨城県北部の農村が舞台で、東京オリンピックを時代背景に、父親の出稼ぎと若者たちの青春像を重ねつつ、突発する父親の行方不明事件を絡ませ、ドラマ性を高めている。 有村架純が演じる主人公のみね子が東京へ出て、工場で働きながら成長し、父親捜しを絡めるストーリーとみられ、今後の進展が楽しめそうである。 脇役の古谷一行と木村佳乃が、それぞれベテランの味を出して、ドラマに奥行を与えているのがよい。

畠打の顔から暮るるつくば山  小林一茶
畑うつやうごかぬ雲もなくなりぬ  与謝蕪村
春雨や二葉に萌ゆる茄子種  松尾芭蕉

29年ボタン桜2
満開の八重桜、近隣の神の倉第1公園にて (2017年4月22日 撮影)

29年八重桜1
満開の八重桜、 神の倉第1公園にて (2017年4月22日 撮影)

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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