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エアーズロックへの旅

 世界遺産「ウルル・カタジュタ国立公園」への旅を楽しんできた。 先月下旬、旅行社のチャーター便を利用してのエアーズロック登山が目的である。 オーストラリア中央部は、レッド・センターとも呼ばれ、この地には何億年もその堂々たる赤土の姿をさらしてきたウルル(エアーズロック)とカタジュタがある。 ウルルは外周9.4km、地上からの高さは348m(海抜867m)で、一枚岩としては世界最大とされる。 対照的にカタジュタ(「沢山の頭」の意)は、36の岩山とその間を走る渓谷からなり、その大きさに圧倒される。

 このあたり一帯は原住民アボリジニー(アナング族)の居住地であり、連邦政府とアボリジニーとの協定により、2019年10月26日をもって観光客の登山は禁止となることが決まっている。 そこで一念発起、エアーズロック登山を決意したというわけだ。

 名古屋(中部国際空港)からは、まず約8時間半でオーストラリア中央部の主要空港、アリススプリング空港へ行き、ここでローカル便に乗り換え、約50分でコネラン空港(エアーズロック空港)へ到着する。 アリススプリングからエアーズロックまではバスでの移動も多い。
 
 ウルル・カタジュタ国立公園は、オーストラリア中央部砂漠地帯にあって、年間平均降水量は250ミリメートルほどで、寒暖の差が激しく、夏は45度を上回ることがある一方で、冬には零下になることもある。 動植物はこの厳しい気象条件を克服するため独自に進化してきた歴史をもち面白い。

 今回、エアーズロック登山の予定日(10月26日)は、朝快晴で絶好の登山日和、朝勇んで出かけたが、登山口は残念ながら閉鎖されており、理由は天気予報が「晴れのち雨」になっているとのことであった。 実際には夕方になって小雨がパラパラした程度であった。 現地滞在者に聞くと、前日も前々日も閉鎖だったという。 たとえ天気が良くても、風が強かったり、気温が36度C以上でも駄目のようだ。 現状では、ある程度現地に滞在しないと、ウルル登山は難しいようだ。 今回、念願の登山はならなかったが、奇岩周辺の遊歩道、散策路を現地案内人「ミッシェル」の案内で楽しく歩き、特に「ウルル周辺散策道」やカタジュタの「風の谷散策路」では、壮大な景観のみならず原住民の歴史や文化に触れることができ有益であった。 

 エアーズロック・リゾートでのラクダ・ツアー、帰路立ち寄ったアリススプリングでのデザートパークや爬虫類センターの見学も心に残る体験であった。

神宿るエアーズロックに突如虹  中島澄夫
アボリジニの壁画伝説秋しぐれ 今江美智子
夕焼へエアーズロックの沈みゆく 渡辺信子
白靴の赤茶に染まる砂漠行 中島 葵

ウルル1
エアーズロック(ウルル)登山口より登山道を望む (2018年10月26日撮影)

ウルル2
エアーズロック遠望と虹 (2018年10月25日撮影)
 
 
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カメムシの季節

 昨年は中国からの輸入船に乗ってヒアリが日本の港へ侵入し騒動となったが、害虫被害では日本は被害国であると同時に加害国でもある。 今年の2月には、日本からニュージーランドへの完成車の輸出船に、大量のカメムシ(亀虫)が発見され、入国を拒否される事件があった。 カメムシは真冬の越冬時期を除き、ほぼ1年中見られ、大量に発生する季節は、このである。

 カメムシにはいくつもの科があり、ミカン類、リンゴ、柿、梨などの果実や葉、茎などに口を差し込み、液を吸うので 農業上の重要な害虫、農業害虫の一つである。 外部から攻撃されると、腹面にある臭腺から悪臭のある分泌液をまき散らすので、「屁ひり虫」、「屁こき虫」、「クサムシ」、「ヘッピリ」などの異名がある。 英名は、文字通り「stink bug」(臭い虫)だ。

 悪臭の主成分は、ヘキサナールやトランスー2-ヘキセナールである。 飛散した液は、自分にとっても有害なため、自身の体表は厚いセメント層で覆われている。

 日本はカメムシ大国で、干した洗濯物についたり、夜間の明かりに向かって飛来し、部屋に侵入することもある。 超即効性の駆除剤(スプレー)として、「カメムシコロリ」がある。 有効成分はベンジンアルコールで、殺虫成分は含まれず、洗濯物にも使える。 

 殺虫剤として、「カメムシ・クモスプレー」、「スーパーカメムシジェット」、「金鳥カメムシ用キンチョール」、「瞬間凍殺ジェット 這う虫用」などがあり、場面に応じて利用できる。 上手に退治したいカメムシである。

屁ひり虫爺がかきねとしられけり  小林一茶
八方へ走りにげたり放屁虫  阿波野青畝
放屁虫おろかなりとはいひがたき  軽部鳥頭子
放屁虫俗論党を憎みけり  高浜虚子

オクラの花2
我が家の畑で満開のオクラの花 (2018年10月6日 撮影)

下着のタイプで精子濃度が変わる

 長期的に国の人口を安定的に維持するためには、「1人の女性が一生の間に産む子の数」が2.08を上回ることが必要だとされる。 日本では1974年以降、これを下回り続けた結果、1997年に高齢者より子供の数が少なくなり、少子社会となった。 2018年8月現在の総人口は、1億2649万人で、少子多死社会となり、今後10年間で700万人減少し、30年後の2048年には1億人を切り、9913万人となると予想される。

 さて、米国ハーバード大学公衆衛生大学院のT.H.チャンらの研究チームが、男性の精子について興味ある結果を発表した。 ゆったりしたパンツを着ることで、精子の数や関連するホルモンを大幅に改善するというのだ。 男性656人を対象として調査したもので、ボクサータイプのトランクスを着用している場合は、ブリーフやビキニなどきつめのパンツを着用している場合に比べて、精子濃度は25%高く、運動精子濃度は33%高いことが分かったという。 ゆったりしたパンツを着ることにより、睾丸周囲の温度が低くなることが理由のようである。

 妊活中の男性は、ブリーフよりトランクスを着用する習慣を身に着けたいものである。

うつくしや障子の穴の天の川  小林一茶
書道展見て来し夜の星月夜  後藤梅子
吊橋に北岳ほのか星月夜  森田 峠

オクラ花1
元気なオクラ・我が家の畑にて (2018年10月6日 撮影)

高齢者の認知機能に季節差

 どうやら今年は台風の当たり年である。 24号が来襲し、過ぎ去ってやれやれと思う間もなく、猛烈台風25号がほぼ同じ南海上に発生し、北西に進行中だが、今度も日本列島寄りに右へ曲がるようだ。 10月3日12時現在、中心付近の最大風速は50m/sというから文字通り猛烈だ。 今後の進行方向には、再度注意したい。

 さて、70歳以上の高齢者3300人余の記憶・認知機能を調べたところ、明らかな季節変動が存在するということが分かったという。 

 カナダ、トロント大学の研究グループ(A.S.P. Lim ら)によると、米国、カナダ、フランスの3か国に住む70歳以上高齢者3353人において実施した認知機能テストの結果を季節的に検討すると、夏から秋にかけて高く、冬から春にかけて低くなり、その差は4.8年分の老化に相当したという。 これは結構大きな差である。 季節変化による影響は、作業記憶と知覚速度で最も目立ち、健康な高齢者とアルツハイマー型認知症の両群でみられたが、その他の認知症では、差が小さかったという。

 アルツハイマー型認知症は脳神経細胞内へのアミロイドβの蓄積が主要原因とされるが、排泄経路である脳脊髄液中のアミロイドβ42の濃度を見ると、夏にピークとなっていた。

 高齢者の認知機能が季節で変動するとなると、今後は認知症の診断や介護で、この事実を生かすことが必要になる。 

草むらは虫の宮殿今宴  中島澄夫
ニュースから離れたき夜や虫と酒  凡茶
虫の音を聞きつつ浸る露天風呂  高木昌子
窓の燈の草にうつるや虫の声  正岡子規

旭山花
満開のむくげ・旭山動物園にて (2018年8月27日 撮影)
 
旭山女郎花
女郎花・旭山動物園にて(2018年8月8月27日 撮影)

キノコシーズンの到来

 今年もキノコ(茸、菌)シーズンの到来である。 今夏は猛暑続きで、当地では極端な雨不足だったが、台風襲来後は降雨の日が多く山ではキノコが当たり年のようである。 キノコは人の免疫力を高めてくれるものも多く、高繊維食品で味もよく、それ自体は無カロリーで、和食には欠かせない食材の一つである。 特に天然の野生キノコは絶品であるが、先日、三重県桑名市で、75歳の男性がニセクロハツという毒キノコを食べて下痢、嘔吐の食中毒症状を訴え、救急治療するも、意識不明の重体となり死亡したと報道された。

 日本に生息する野生キノコは約5000と多いが、そのうち食用キノコは約100種とされ、全体の2%を占めるに過ぎない。 毒キノコが圧倒的に多く、「猛毒キノコ御三家」として、タマゴテングタケ、シロタマゴテングタケ、ドクツルタケが知られる。 マツタケ、クリタケ、ヒラタケ、リコボー(ハナイグチ)、ボウズ(ショウゲンジ)などは食用の代表的な野生キノコだが、それぞれ姿かたちの似た毒キノコがあるので注意が必要だ。 

 日本では、毎年約200人がキノコ中毒にかかり、1~5人の死亡がある。 診療した医師は食品衛生法によりただちに保健所に届ける義務がある。 厚労省の発表によると、ツキヨタケによる食中毒が最も多く、次いでクサウラベニタケ、テングタケが多い。 スーパーに並ぶキノコは栽培ものの食用キノコで安全だが、道の駅で売られるキノコには、稀だが毒キノコのことがあり注意が必要だ。 また福島の原発事故以来、日本各地の野生キノコから今なお、規制値に近い放射性セシウムが検出されているのは、残念無念というほかはない。

笑い茸食べて笑ってみたきかな  鈴木真砂女
菌汁大きな菌浮きにけり  小林一茶
一日はおまけのごとし茸汁  宇多喜代子
雨後の庭蹴って納得けむり茸  中島澄夫

美瑛の丘2
北海道・美瑛にて (2018年8月27日 撮影)

富田ファーム3
富良野・ファーム富田にて (2018年8月27日撮影)

プロフィール

中島澄夫

Author:中島澄夫
約80坪の畑を耕し、ブロッコリー、トマト、ナス、ニンニク、キュウリ、オクラ、ズッキーニ、大根、生姜、馬鈴薯、玉葱、白菜、青梗菜、小松菜、空心菜、金時草、水菜、スナックエンドウなどを自家用に栽培。近著として、「高齢者医療:健康長寿と全人的ケアをめざして」(オーム社、H20.4)など。名古屋市緑区在住。

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